天然染めの一点ものに出会えちゃう! 伊勢丹新宿店で「ソメアソビ」開催中です

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2019.09.19

ぐんと涼しくなり、秋のおしゃれ欲が高まる今日このごろ。本日は、ちょっと特別感のあるお買い物を楽しめるイベントをご紹介します!

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昨日から伊勢丹新宿店で始まった「ソメアソビ」は、天然染めによって新しく生まれ変わった人気ブランドの定番商品やアーカイブ、サンプルが一堂に集まったスペシャルイベント。9月24日(火)までの期間、本館4階のステージ♯4で開催されています。

m0017今回の天然染め企画に参加しているのは、「暮らしとおしゃれの編集室」を読んでくださっている方々にはお馴染みの人気ブランドばかり。「ドゥーブルメゾン」「ハウトゥリヴ」「ズッカ」「アンティパスト」「オールドマンズテーラー」「サイ」「アタラクシア」「ヌーイ」「ヴラスブラム」「マメロン」という豪華ラインナップがどとーんと勢ぞろい。

染め具合によって一つ一つ雰囲気が異なる手作業の天然染めは、ほとんどが一点もの。ここでしか出会うことができない服が盛りだくさんの「ソメアソビ」の初日に、編集スタッフが潜入取材してきました。

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今回のイベントのために、合計100点以上のアイテムの天然染めを行ったのは、「福岡におもしろい染物屋さんがある」と話題沸騰中で、日本各地から海外にまで引っ張りだこの「宝島染工」です。染色工房があるのは、のどかな田園風景が広がる福岡県三潴郡大木町。

藍染め、墨染め、草木染めなど、天然染料のみを使い、昔ながらの技法で一枚一枚手染めを行っています。均一な仕上がりになる化学染料とは違う、絶妙な風合いと手染めならではのムラ感がいい味を醸し出し、多くのおしゃれさんの心をつかんでいます。

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工房の代表を務めるのが、大籠千春さん。伝統的な染物屋の職人さんは男性が多く、女性は珍しいのだそう。染め具合を確認する表情は真剣そのものですが、普段の大籠さんはとってもチャーミング。

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イベント初日だったこともあり、運よくお会いすることができました。初対面の編集スタッフにも気さくに、ノリノリでお話してくださり、職人さんのイメージがガラッと変わりました。

一緒にいるとこちらまで楽しくなる大籠さんの人柄と、確かな技術が噂を呼び、ご縁が繋がったのは、スタイリストの大森伃佑子さん。大森さんが宝島染工の洋服を愛用していたこともあり、一緒にお仕事をするようになったそう。そして今回の「ソメアソビ」でも二人のコラボレーションが実現しました。それがこちら。

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大森伃佑子さんが「ソメアソビ」のためにスタイリングした、こちらの3コーディネートは必見ですよー。すべて墨染めされたアイテムを合わせていますが、それぞれ少しずつ違う表情や風合いによって、ワントーンコーディネートをぐんとおしゃれに見せてくれています。

左と中央は、大森さんが手がける「ドゥーブルメゾン」のアイテム同士の組み合わせ。そして右は、いろいろなブランドの服をミックスしたコーディネート。雑誌『オリーブ』世代の編集スタッフは、このレア度にくらくら……。かわいさの絶妙なバランスにキュンキュンが止まらない。一式で購入したいです~! 

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墨染めのアイテムはこちらにも。大籠さんが以前からお付き合いのある「ズッカ」のロゴTシャツも、やさしい墨色に染め上がり、ニュアンス感のある一枚に生まれ変わりました。墨染めの色合いはどんな人も取り入れやすく、人気なのだそうです。


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また、天然染めといって多くの人がイメージするのは、藍染めではないでしょうか? こちらのイベントでも、かっこいい藍色アイテムがたくさん並んでいます。

藍染めは、藍が酸素と結合して酸化することで色が定着するという仕組み。最初は黄色みがかかった緑ですが、何度も染めて空気に触れさせることで、青、そして深い青へと変化するのだそう。「素材によって色の入り方が違うんです。染めは化学そのものなんですよ」と大籠さんは楽しそうに教えてくれました。


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そして手前にあるシックな色合いの服たちは、泥藍染めで仕上げられています。


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こちらは「ヴラスブラム」のワンピース。元々はタグの写真の通り、やわらかな水色でした。


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泥藍染めによって、独特の風合いが素敵な服に変身しましたー。シワ感のある素材だと、以前の水色が残っている部分があり、なんともいえないニュアンスが生まれます。手作業の天然染めだからこそ表現できる、奥行きと絶妙なゆらぎのよさを感じることができる一枚ですね。

天然染めの魅力にメロメロの編集スタッフ。そういえば、こうした染色の洋服ってお手入れが難しいのでは……? 大籠さん、教えてください! 

「天然染めは、何度も着て洗濯することで、退色のスピードは化学染料と比べてどうしても早くはなりますが、逆に色が変化するのを楽しんでほしいなと思っています。お花に例えると、活けたばかりもきれいですし、枯れている状態のドライフラワーもきれいですよね。染色も、色が経年変化することでニュアンス感が出るなど、別の美しさが生まれると思っていて。もちろん化学染料もきれいでいいものですが、色を育てていく楽しさがある天然染めならではの良さも知ってもらえると嬉しいですね」


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この日、大籠さんが着ている墨染めのトップスは2年ほどヘビロテしているそうですが、きれいな色合いのまま。ちなみに、このトップスはシルクコットン、下に重ねたキャミワンピースはコットン、その下のパンツはこれまたシルクコットン……と素材が違うので、同じ墨染めでもそれぞれニュアンスが違って、ワントーンコーデにリズムが生まれますね。


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「私たちは天然染めのアイテムを日常の暮らしから楽しんでほしいと思っています。なので、お手入れも自宅で簡単にできるように心がけて商品を作っているんです。説明書きには一応、丁寧なお手入れの方法を書いていますが、私は洗濯機で洗ってしまうこともありますよ(笑)」


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最後に、大籠さんが教えてくれたこれからの季節におすすめのアイテムをご紹介。それは、宝島染工オリジナルの起毛シルク100%生地でできたショールです。元は真っ白なのですが、薄く墨染めを重ねることで、やさしい風合いのスモーキーグレーに。そして、手に取ってさらに驚くのが、その質感です。スリスリとずっと触れていたいほどやわらかく、心地いい肌触り。今まで経験したことのない気持ちよさに、編集スタッフ一同も驚き! 

近くにいたお客さんも一緒に、大籠さんのスタイリングレッスンが始まりました。首にぐるりと巻いて端をクシュっと入れ込むスタイルでも、ジャケット代わりに肩から羽織るスタイルでもOK。シルクは保湿性に優れていて軽いので、首・肩・背中が暖かく包み込まれました。


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天然染めの魅力をたっぷりとお伝えしてきましたが、「ソメアソビ」に遊びにいかれた際は、イベントスペースの装飾にもご注目を。こちらの4つのヴィンテージミラーは、兵庫・苦楽園の「D+E MARKET」の協力による展示となっていて、藍染め、墨染め、泥藍染め、草木染めの4つの色が映り込むことで、空間に広がりと奥行きをもたらしてくれています。「ソメアソビ」ならではの、普段とは違う伊勢丹新宿店の雰囲気をぜひ楽しんでくださいね。

みなさんも「ソメアソビ」でいろいろな天然染めアイテムを見比べ、とっておきで特別感のある一点もののお買い物をぜひ楽しんでくださいね。


ISETAN ONLY MI「ソメアソビ」
2019年9月18日(水)~24日(火)
伊勢丹新宿店本館4階=ステージ♯4
住所:東京都新宿区新宿3-14-1
TEL:03-3352-1111
営業時間:10:30~20:00
https://www.isetan.mistore.jp/shinjuku.html

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