彫り跡が美しい「町田 翔」木のカトラリー

～ Plain Table（プレーンテーブル）より vol.21 ～

山形で木のカトラリーを主に製作されている、町田 翔さん。
無垢材を製材、加工し、手彫で仕上げかられた町田さんのカトラリーは、なんと言ってもその使いやすさに驚きます。

サクラの材を薄く、軽く、手彫りで仕上げたパスタフォークとカレースプーン。口に触れる部分の大きさやカーブがちょうど良く、木製品ならではの優しい口当たり。パスタもとても巻き取りやすく、カレースプーンもすくいやすくてとても食べやすい。手にもしっくり馴染みます。

柄の部分も、アールを残しつつも平たく整えられ、持った時に支えやすくなっています。彫り跡も美しく、木の温もりに溢れるカトラリーです。

彫り上がったカトラリーは、えごま油を塗ってオイル仕上げを施します。しっとりとした木肌の色と一本一本違う木目、手彫りだからこその手跡の温かみ。使いやすさに配慮され、日々進化する形。入荷する度に進化を遂げる町田さんのカトラリーへの探究心や想いはその使い心地に表れています。

木のカトラリーは、食器に当たる音が耳につかないこと、軽く優しい感触であること、木という生きた素材であることなど、金属にはない柔らかさに満ちた生活道具です。使ったあとはすぐに洗って乾かしたり、時々オイルを塗ったりと、少しの手間を加えることで愛着のある道具へと育って行きます。是非、町田さんのカトラリーの使いやすさを実感していただき、木の風合いをゆっくりと育てていってみてください。

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