乳酸発酵茶って知っていますか？ 徳島の「有機阿波晩茶」

徳島県の二つの地域でしか生産されていない、阿波晩茶。平安時代に弘法大師(空海)が徳島に出向いた時に、その作り方を村人に教えたという伝説があるお茶です。

 

 

茶葉が入った袋からは、すこし酸っぱい香り。阿波晩茶は他の日本茶とは違い、釜茹でした茶葉を樽の中に押し詰め、乳酸菌の力で発酵させた、乳酸発酵茶なのです。なので、茶葉から酸っぱい香りがするのですね。

封を開けると、乾燥した茶葉がガサガサと入っています。今までに見た事がない感じ。乳酸発酵のお茶って「酸味もありそうだし……ちょっと飲みにくいのかな」と、恐る恐る飲んでみてビックリ！　ハーブのようや爽やかな香りで、クセもあまりなく酸味もまろやか。カフェインも少ないらしく、渋みもほとんどないので、妊婦さんや子供でも安心して飲む事ができますね。

 

 

そして、乳酸発酵したお茶なので身体にとてもよいといわれる効果も。腸内環境を整えてくれるので、便秘や下痢になりにくくなったり、免疫力が上がり病気にかかりにくくなるそう。また、アレルギーや炎症を抑えてくれる効果もあるそうで、私も毎年、花粉の時期には阿波晩茶にお世話になっています。

 

「数百年来、うちのじいさん、ばあさんがしよったとおりに作っています」という、生産者の方の言葉。大切に丁寧に作られ、身体にも良い阿波晩茶。日々の生活に、ぜひ取り入れて欲しいお茶です。