レトロタイルと珪藻土を生かした味のあるリノベーションハウス【福岡県】

Comehome!
2022.10.25

※Come home! webに掲載された記事を転載しています

45年前に祖父母が建てた家を譲り受け、リノベーションすることに。ご主人の知り合いの工務店に依頼し、古家具が似合う家へと改装しました。ネックだったのは暗さ。はたしてどんな家に生まれ変わったのか、ご覧ください。

ブルーのモザイクタイルと古家具が懐かしさを醸します。

この記事は『リノベーションでつくる 古さを生かしたレトロな家』より抜粋しています。
その他のリノベーション施工実例はこちらより。

【リノベーションDATA】
築年数/45年
間取り/5DK
延べ床面積/100.96㎡(1階91.06㎡ 2階9.9㎡) 
物件購入価格/なし
リノベーション費用/550万円
リノベーション面積/91.06㎡
施工/柿原工務店

屋根裏に隠れていた梁を生かして

床を杉板に張り替え、明かり採りの小窓を設けました。天井板を抜いて天井を高くし、壁を白く塗ったことで明るいLDKが完成。

45年間、この家を支えてきた立派な構造梁。天井と梁に照明のプラグを設けてペンダントライトを下げています。

キッチンは青いタイルを主役に

青いタイルはネットショップ「タイルライフ」で見つけたペティートというもの。流し台の天板は古いものを再利用。

 2年前、マンションへ引っ越しを考えていたときのこと。人に貸していた祖父母の家が空くので、「住まない?」という話が舞い込みました。うちはよく友達を招くから、広い家に住めるのはうれしい話。でも、築45年で部屋も傷んでいたし、隣にマンションが建ったことで、日当たりが悪いんです。そのままでは住づらいので、リノベーションすることにしました。
 施工は主人の知り合いの工務店に依頼。初めに、手持ちの古家具を生かせる懐かしい雰囲気にしたいとリクエストしたら、素敵なプランを作ってくれたんです。私と主人も施工に参加させてもらえることもポイントでした。
 工事が始まり、キッチンの天井板をはがしたら、見事な梁が現れたじゃないですか。一気にテンションが上がり、主人も私も、タイル張りに壁塗りに夢中になりました。

タイルや珪藻土を生かして明るい部屋に改装

玄関の引き戸とたたき、階段は昔のまま。壁に珪藻土を塗って、床を杉の板に替えました。

コテ跡を残した珪藻土は私が塗りました。古い柱が映え、調湿効果もあるので室内の空気が心地よく感じます

 リノベーションのいちばんのポイントは、光を採り入れて暗い部屋を明るくすることでした。だから、間取りの変更などはプロにおまかせして、私と主人はタイル張りと漆喰塗りに精を出しました。常々、簡単な木工を趣味にしていたから家づくりするなら参加したいと思っていたんです。
 タイル張りは主人が、壁の珪藻土塗りは主人と私の2人で行うことにしました。だから、でき上がったとき、塗り方の差がはっきり出てしまって。これも味のうちかな。このほか、古い建具を使いたかったので、古民家を解体する友達のところからドアをもらい受け、サイズに合わせてドア枠を作ってもらいました。少し寒いけど、友達を大勢呼べて、子どもが走っても大丈夫。大満足のわが家です。

古い建具を生かして趣ある空間に

味わい深い古い建具は、友人宅からもらったものを使用。

黒光りしているドアノブはエイジング加工しても出せない味。古い建具でいっそう懐かしい感じに。

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