大人の必需品! 通いたくなる眼鏡ショップがオープン
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さて、今日のブログのタイトルは「通いたくなる眼鏡ショップ」なのに、なぜ古道具屋さんの写真??? と不思議に思われるかもしれません。眼鏡店とは思えないしつらいですよね。こちらは「大人になったら、着たい服」の眼鏡企画でもお世話になった、眼鏡スタイリスト・藤 裕美さんのお店。東京・世田谷区の住宅地、桜新町にオープンしたばかりの「tö(トォー)」を訪ねました。
桐ダンスの中には、藤さんセレクトの眼鏡がズラリ。元は着物を収納するための浅い引き出しが、眼鏡を並べるのに使える! と閃いたそう。そこで壁一面に古家具を収めるディスプレイに。舞台美術を手がける方と一緒に、古道具店でひとつひとつ家具を選び、特注の棚を作り上げました。この発想は、さすがスタイリストさんですね。
一方、こちらはディスプレイ台の上に眼鏡のみが並ぶ、シンプルでモダンな空間。窓からの自然光が気持ちいいですねー。このスペースは、眼鏡だけでなく、アートやファッションなどの展示会にも、今後活用していく予定とか。
取り扱う眼鏡は、国内外問わず、藤さん自身がセレクトしたもの。デザイン性はさることながら、品質という点でも信頼のおける、大人におすすめの眼鏡が揃います。
入り口を入って右手に古家具が並ぶスペース、左手がギャラリースペースになっています。サロン部分には、ヴィンテージのテーブル&椅子があり、ゆったりとした気分で眼鏡選びができます。
「最近は、眼鏡をおしゃれの1アイテムとして考えてくださる方も増えましたが、この仕事をしているとまだまだ眼鏡をかけることに抵抗を感じてる方の相談をよく受けます。眼鏡は医療器具でもあるし、顔のど真ん中くるものなので印象も大きく左右します。そんなに頻繁に買うものではないので眼鏡の機能やメリットをまず知っていただく。その上でお客様にとってベストな眼鏡選びをお手伝いする。そんな新しく眼鏡に出会う場所を作り『眼鏡を買いにくる』というより、『ここにくると、何だか楽しい!』そんな風に感じていただける空間にしたかったんです」と藤さん。
眼鏡を買いにくるだけでなく、ここに来ること自体が楽しみになるように──そんな藤さんの願いは、お店のいたるところで発揮されています。エントランスからサロンへ通じる緑青色の壁は、舞台美術の方に銅板を貼った壁を立ててもらい、自分でベストな状況になるまで育てたそう。
「一週間ぐらい毎日、緑青が発生する液体をかけ理想の緑青になるようにコントロール、その後、緑青を止める処理を防毒マスクをつけて夜中に行ったりしました。大変だったけど、楽しかった!」。確かに、この空間の向こうには何が待っているの? とワクワクした気分になりますね。
品揃えでいえば、こちら。ドイツ製の木のフレームです。手前と左奥の2本は、クルミと桜の木を貼り合わせたもの。シックなブラウンに、細く白いラインが入っているのがおわかりいただけますでしょうか? この白い部分が桜。木製フレームは軽くて温かみがあり、経年変化によって色が変わり、使い込むほどにツヤが出てくるのですって。「ドイツはやはり職人の国ですよね。技術がしっかりしていて、細工がきれいです」。
ご自身も、ドイツに渡って眼鏡づくりを学んだ藤さん。今でもヨーロッパ、アメリカ、アジアなど、各地の展示会をめぐり、最新情報を取材するジャーナリストとしての顔もお持ちです。医療機具としての眼鏡と、ファッションアイテムとしての眼鏡。その両方の知識を持つ稀有な存在。なによりこんなに「眼鏡愛」にあふれている人を私はほかに知りません。
以前、「大人になったら、着たい服」でスタイリングをお願いしたときに、こんなことをおっしゃっていました。
「自覚する時期はさまざまですが、ほとんどの人は30代後半から老眼の症状が出始めます。誰もが人生の半分は老眼鏡のお世話になるんです」
歳を重ねれば、いつかは必要になる眼鏡。だからこそ、自分の魅力を引き出してくれるベストな1本を選びたい。そんなとき、頼りになるショップができたことが嬉しくてなりません。
東京都世田谷区新町2-6-21-1F
TEL/03-6670-4499
営業時間/10:30-20:30
定休日/水•木
Instagram @toeyewearlab
Profile
藤 裕美
眼鏡スタイリスト。ショップ経験後、ドイツに渡って眼鏡づくりを学んだのち帰国。著名人のスタイリングから講演会まで幅広く活動。2019年12月、東京都世田谷区に自身のお店「tö」をオープン。
HP http://glasses-o-o-brille.com/
Instagram @hiromitoh
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