伝統を日々の暮らしの中に さぬきうるし「森羅 Sinra」のつくる漆器
今日のひとしな
2020.04.13
~ 「まちのシューレ963」より vol.13 ~
漆芸家・松本光太が率いる、漆職人の集団「森羅 Sinra」。若手がチャレンジできる環境をつくり、香川漆器の伝統技術を次世代につなげていくことを目的に設立されました。
香川の漆器は、江戸時代の刀の鞘塗りに始まります。藩主や将軍家への献上品として、東南アジアに由来する技法を応用して作られた華麗な装飾漆器。その技術は現代まで受け継がれ、日本では石川県輪島と香川だけにしかない漆工芸専門の学校や公立の工芸専門高校などがあり、たくさんの漆芸家や職人を輩出してきました。「森羅 Sinra」代表の松本さんもそうした専門学校を卒業され、伝統技法の「蒟醤(きんま)」の技術者でもあります。
「まちのシューレ963」では、店内カフェでお出しするランチの汁椀に「森羅 Sinra」と一緒に作ったオリジナルのフリーカップを使用しています。
「摺うるし」という技法で木地に漆を染み込ませていますので、丈夫で日常使いにぴったり。少し深めの形で縁を薄く作っていますので、口当たりが良く、味噌汁やスープだけではなく、湯のみとしてもお使いいただけます。漆のうつわは直接手に熱さが伝わらないので、お子さんやご年配の方でも安心してお使いいただけますよ。
「森羅 Sinra」が生み出した技法、「石粉(いしこ)塗り」。石粉とは、こちらも香川県の産品である「庵治石」の細かい粉のことです。水晶と同じ硬度を持つ石の粉を塗り込むことで、傷や指紋がつきにくい漆器ができました。金属のスプーンやフォークと一緒に使っていただいても大丈夫です。
「めいめいうるし」は、「森羅 Sinra」と当店で考えたオリジナルの漆器セットです。以前は「お食い初め」にも使うことができる、子供用の塗りのセットを作っていましたが、漆のうつわの丈夫さや軽さを大人の方にも体感していただきたいと考え、形をリニューアル。用途を限定しない4つのうつわのセットになりました。
手に持ちやすいように高台をどっしりとさせたお椀2種類は、ご飯やおかず、汁物など何にでも使えますし、湯のみは高さを抑えているので小鉢がわりとしてもお使いいただけます。一個からでも購入いただけますので、家族分を揃えたり、プレゼントにも最適です。
うつわに合わせて、石粉塗りをほどこしたお箸もご用意しております。こちらは一膳ずつ箱に入っていますので、香川を感じさせる送別のギフトやお土産としても喜ばれています。
漆のうつわは、お値段も高く、扱いが難しいイメージを持たれがち。ですが、丁寧に塗り重ねた漆器であれば汚れもつきにくく、お手入れも簡単。それに割れたり漆が剥がれてきても、何度でも塗りなおして長く使いつづけることができます。日本伝統のサスティナブルなうつわではないでしょうか。
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まちのシューレ963
香川県高松市丸亀町13-3 高松丸亀町参番街東館2F
TEL: 087-800-7888
営業時間:物販 11:00~19:30
カフェ
<月~木> 11:30 – 18:00(L.O 17:30)
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定休日:第3月曜日 (祝日の場合は振替有)
https://www.schule.jp/
Instagram「@schule963」
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