かしこい大人のワードローブ計画 vol.4 ― kanadeさんの長く愛せる上質服選び
お家時間が増え、断捨離や片付けに取り組んでいる方も多いと思いますが、その延長線で〝年間のおしゃれ計画〟を考えてみませんか? 日々自分の〝好き〟と向き合い、おしゃれを楽しんでいる、3人のワードローブのつくり方をご紹介します。
北欧の古いものや、物語を感じられる、ていねいに作られたものが好きだというkanadeさん。
「そろそろ年齢相応のものを身につけたくて、10年先も長く愛着を持って着られるような上質な素材やデザインを厳選するようになりました。きっちりと決めてはいませんが、一着あたりのおおよその上限金額をアイテムごとに設定し、予算を管理しながら好きなおしゃれを楽しんでいます。そして、 “自分の好き”を基準に服を選ぶことで、タンスの肥やしが一枚もない状態になりました」
シルエットと素材は、年齢なりに
自分にフィットする良質なものを
10年先も似合うか、着たいか。これがアイテム選びの基準のひとつ。「以前より一着にかける単価は上がりましたが、その分購入点数は減り、長く愛用するものが増えました」。数より質。あらためて見直したい物の選び方です。
革靴は高知県の「キノ シュー ワークス」が隣県のクラフトフェアにやってきたとき、足型をとってオーダーしたもの。右は革靴では珍しいネイビーで追加オーダー。大切に履き続けたい。
カジュアルすぎない大人っぽさが魅力的な「シンゾーン」のベイカーパンツは、この春仲間入り。「センタープレスがきれいに入った、女性らしいシルエットが気に入っています」
クール&ちょこっとハードで
シンプルなコーデに個性をプラス
ベーシックなラインナップの洋服は、主に小物で変化をつけているそう。甘めのテイストになりそうなときは、どこかにメンズライクなアイテムを加え、少し“はずす”のが着こなしの楽しみ。大人の遊び心を大切にしています。
レザーを組み合わせた「シー」のかごバッグ。レザーがアクセントになり、大人っぽくシャープな印象。「経年変化を楽しみつつ、オールシーズン使いたいです」
ご主人と共有しているという「オメガ」の時計と「金子眼鏡」のメガネ。「かけると印象がぐんと変わるので、メガネはまだいくつか欲しいですね」
『ナチュリラ 2020 春号 vol.49』より
photo:安部まゆみ text:野々瀬広美
Profile
kanade
築35年超の賃貸戸建てに住み、北欧家具と雑貨に囲まれた心地よい暮らしぶりをブログとインスタグラムで発信。会社員として勤務し、整理収納アドバイザーの資格を持つ。
ブログ「古く小さく愛しいわが家」
instagram:@kanade_olh
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。