大人の女性は歯が大事 vol.2

『見た目を、整える』
2020.07.02

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疲れると、親知らずが痛んだり
歯茎が腫れたり……。
40代半ばからは虫歯治療ではなく、
健康な歯をキープするために
歯医者さんに通いはじめました。

今は、朝食後に7分、お店の合間にとる昼食後に3分、夜はお風呂に入りながらゆっくり15分ほどかけて歯磨きをするというのですから、その丁寧さには驚くばかり。

聞けば、全体の歯の表面と歯茎を磨いたあと、今度は1本1本の輪郭をなぞるように磨いていくそう。それは、時間がかかるわけです。

さらに気をつけているのが舌のケア。お店では、お客さまのすぐ近くでシャツの襟を直したり、肩からコートをかけたり。だからこそ、口臭には人一倍気を使っています。

「噛む、飲む、を助ける〝舌の筋力〞は、年齢と共に衰えていくそうです。そこで、舌を口腔内でまわす舌トレを続けています。そうすると唾液が出やすくなるんです。唾液は口の中を清潔に保つために大きな役目を果たすんですって。朝は舌用のブラシで舌苔のケアをしています」

にっこりと笑いかけたり、ハキハキ受け答えをしたり、時にはそっとささやいたり。そんなコミュニケーションを気持ちよく清潔に。歯のケアは、人の心と心の距離を縮めるための、大人のエチケットなのだと板倉さんの笑顔が教えてくれました。

 

歯のケアを日々の習慣に組み込む

きちんと磨こうとすると、今までの2倍、3倍の時間がかかるもの。何かとセットにするなど、いつもの生活に取り入れる工夫が続けるポイントです。


朝7分、昼3分、夜15分歯を磨く
歯茎を傷つけないよう力を入れすぎず、時間をかけて磨くのがポイント。朝は音楽を聴きながら、夜はお風呂に入りながらゆっくりと。暮らしのリズムのなかに組み込むと、続けやすい。

step1
まずはブラシを歯に直角に当て、歯の表面を磨く。5~10㎜間隔で小刻みに動かすのがコツ。裏側も同様に。
step2
歯を1本ずつ磨く。歯ブラシを斜めにし、歯と歯のすき間を磨く。歯の付け根は歯の形に沿ってブラシを当てて。
step3
磨きにくい歯の裏側は、歯ブラシの角度や持ち方を微妙に変え、ブラシの「つま先」や「かかと」を上手に利用。


相性のいい歯医者さんを見つける
プロの目で日々のケアをフォローしてもらうことが大事。「自分でできるよう」指導してくれる歯科医を。


酸で歯が溶ける酸蝕歯に気をつける
酸性の高い飲食物は、歯のエナメル質を溶かすので、食べたら口をすすぎ、食後30分は歯を磨かないこと。


舌を鍛えて健康に保つ
舌は健康のバロメーター。歯茎に沿って舌を360度回転。これを左右10回ずつ。夜のお風呂での習慣だそう。

 

photo:大森忠明 text:一田憲子
『見た目を、整える』より

Profile

板倉直子

Naoko Itakura

島根県松江市でセレクトショップ「ダジャ」を営む。トラディショナルをベースに自分らしい着こなしを提案している。日々のコーディネートを紹介するインスタグラムも人気。夫とふたり暮らし。著書に『頑張らないおしゃれ』(主婦と生活社)がある。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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