【後藤由紀子さん連載】普段の歩き方を変えれば体調も体型も良くなるって本当?【前編】

後藤由紀子さん 専門家の力をお借りします
2020.09.02

50代になった後藤由紀子さん。二人の子どもたちも社会人となり、長らく手放していた「自分の時間」が戻ってきました。家族中心の生活を送ってきましたが、これからは自分をもっと慈しみ、広げ、豊かで健やかな毎日を送りたい! そんな後藤さんの思いを実現するべく、いままで気になっていたこと、悩んでいたことについて、その道のプロにアドバイスをいただく連載を不定期でお届けしまーす!

text:鈴木麻子


後藤由紀子さんとともに学び、楽しむ連載。一回目は「眠る」、二回目は「話す」と、人間の基本的な動きを掘り下げてきました。さて次は、何を学びましょう?

「だったら、『歩く』じゃない?」と後藤さん。地元・静岡にいるときは、ほとんどが車移動なので、普段、あまり歩いていないそうですが、ウォーキングは気になっていたそうで……。
「だって道具もいらないし、どこかに通う必要もない。毎日当たり前に行う日常的な動作だから、それを見直して改善することが運動になるのなら、こんなにいいことはないですよね」


確かに! 日々の歩行をエクササイズに変えられたら、わざわざ運動する時間もツラさもなしですみますね。こんなにお手軽な運動はありません。では、今回は「歩く」を極めることにいたしましょう。教えていただくのは「ポスチャーウォーキング協会」の認定講師・藤田さゆりさんです。


颯爽と現れた先生の姿勢の良いこと! 首が長く、手足の動きがなめらかでとてもエレガント。生き生きと歩くさまに、一同うっとりしてしまいます。こんなキラキラな先生ですが、歩きを見直すまでは、こんなアクティブなお姿ではなかったようで……。
「とにかく腰痛がひどかったんです。毎年1~2回のペースでぎっくり腰をしている有様で。29歳で出産してからは、体調と体型が音を立てて崩れていきました」
いまの先生からは想像できません! 腰痛をなんとかしたいと、整体や鍼、ピラティス、ヨガ、自己流ウォーキングとありとあらゆることを試した藤田先生。


「最終的に気づいたのは、日常生活のなかでの姿勢が肝だということ。その姿勢を整えるためには、長年、体に染みついたクセを取り払うことが大事。自ずと自分の心と体と向き合うことが大切になってくるという結論に辿り着いたんです」
そうして、ポスチャーウォーキングの教室に通うようになりました。

ポスチャー(姿勢)ウォーキングとは、ポスチャーウォーキング協会代表・KIMIKOさん考案のウォーキングメソッド。体の重心を後ろに置き、足裏の重心移動を意識しながら、腕と脚を後ろに伸ばして歩くという、ごくシンプルなメソッドです。


「日常生活の動線で使えるのがいいんです。美しい歩き方を意識すると全身運動にもなるんですよ」と藤田先生。歩きを見直すだけですが、体重がガクンと落ちてスタイルアップしたり、腰痛や肩こりなどが改善したり、顔に自信が満ち溢れたり、気持ちが明るくなったりと、ハッピーな変化がある生徒さんが多数なのだとか。

そんなお話を聞いているうちに、後藤さんのやる気もぐんぐんとアップ! まずは、後藤さんの悩みをお話して、姿勢と歩き方を見てもらいます。


:いままでの連載記事を拝見しました。睡眠が浅く、肩に力が入りやすいんですね。ほかに悩みはありますか?
:体が重いというか、倦怠感があります。筋肉がついていないので、体の効果的な動かし方もわからなくて……。
:でも後藤さん、姿勢はとてもいいと思いますよ。背筋が延びていますし、足のラインもまっすぐでおきれいです。
:親が厳しかったから、昔から姿勢だけは気をつけていました。それが染みついているのかもしれません。
:それは素晴らしいですね。お見受けしたところ、後藤さん、呼吸が少し浅いのかもしれません。呼吸の力を使って姿勢を正しくするのってとても大事なんです。日常的に呼吸を深くして、体のなかに空気をいっぱい入れて、胸の上を柔らかく開いてあげると、体のこわばりや詰まりがとれますし、ストレスや不安も取り除けるんです。

先生は呼吸の質を高めることが、心と体の安定、心地良い姿勢づくりにとても重要だと考えているそう。そこで今回は特別に、呼吸を胸に深く入れるためのレッスンをしていただきました!

01


まず鎖骨の上のあたりを、4本の指でつかみながら押します。

02


鎖骨の上下の流れをよくするように、中心から左へ、そして右へとそれぞれに向かってさすります。

03


足を肩幅に広げ、親指が手前にくるようにして右の手を左の脇の下に入れます。左手は肩の上に置き、肩をグルグル回しながら、右手で脇の下をキュッキュッとつまむようにもみます。

04


親指を脇の下の中央に移動して、4本の指は後ろにずらし、03と同じようにつまむようにしてもみほぐします。反対の脇も同様に。

これで脇の下と前後の詰まりをとり、胸腔が広がることで呼吸が深くなり、姿勢もよくなるのだそうです。


「呼吸をするときに胸だけでしている人って多いですよね。でも本来、肺は鎖骨くらいまであるものなんです。そこにきれいな空気を届けてあげようという意識で、息を深く吸い、細く長く吐くようにするといいですよ」


そこで、鎖骨の上に手を当てながら、深い呼吸を意識してみると……
「深い呼吸というのがわかった気がします。いかにいつも呼吸が浅いかが実感できました!」と、後藤さんも感激。

これでひとまず、最初のステップは終了。【後編】ではいよいよ、ウォーキングのレッスンをしていただきますよ~。


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Profile

藤田さゆり

Sayuri Fujita

ポスチャースタイリスト。「ポスチャーウォーキング協会」認定講師として2011年より活動。姿勢と歩き方を見直し、腰痛や体型の悩みを改善した経験をもとに、東京・世田谷、神奈川・横浜にてレッスンを開催。レッスンの場所や日程などの詳細はHPで確認を。
https://ameblo.jp/sayuri-posture/

 

後藤由紀子

Yukiko Goto

静岡県・沼津で器と雑貨の店「ハル」を営む。最近は「出張hal」として日本各地で期間限定の出店も。二人の子供は社会人となり、子育てもひと段落。暮らしの工夫や気づきを綴った飾らないエッセイも好評。近著に『気持ちを伝える贈りもの』(大和書房)。
Instagram「@gotoyukikodesu
YouTube「後藤由紀子と申します

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