伊藤まさこさん 【後編】「身体の中からきちんと整えることが、いちばん大事なお手入れ」

わたしたちのコスメのはなし
2016.03.20

 

←前編はこちらから

 

DSC1696

草場「日焼け止めクリームを塗ったあとは、どのようなメイクをされていますか?」

伊藤さん「私はね、日焼け止めに“シャネル”のパウダーをつけているだけ。それにシャネルのマスカラとアイブロウ」

03

草場「シャネル、私も好きです。ケースが美しいので化粧ポーチに入っているだけで嬉しくなりますよね。なぜシャネルなんですか?」

伊藤さん「前に出張に行くのに何も持たずに出かけてしまったことがあるの。その時にシャネルで全て揃えたんです。そうしたら、すごく良くって。それ以来、シャネルを愛用しています。化粧品売場が苦手なので、行く売り場もお姉さんも決まっていて、いつもそこに行くようにしています」

草場「化粧品売り場は、ものすごい種類があるので困りますよね。何を基準に選びますか?」

伊藤さん「私がスキンケアや化粧品を選ぶ時、大事なのが“香り”かな。どんなに良くても、いい香りじゃないと続かないですね」

草場「“香り”は私にとってもすごく重要です。香水は使ったりしますか?」

伊藤さん「私、アクセサリーはほとんどつけないの。ミキモトのパールをたまにつけるくらい。だから、香りがおしゃれの総仕上げって感じの存在。この4つがお気に入りの香りです」

b3

草場「アクセサリーはつけないとのことですが、ネイルもしませんか?」

伊藤さん「手にはしないです。お料理もよくするので。その代わり、ペディキュアはしています。服が地味な時には足に明るい色を塗ってみたり。娘が絵を描いたりするのが好きだからすごく綺麗に塗ってくれるの。足は綺麗にしておこうと思っていて、足のケアにもよく行っています。美容院も2週間に1回くらいのペースで行っているし、プロの方にやって頂けることは、なるべくプロに任せるように。鍼・美容院・足のケア全てを同じ日にまとめた“1日ケアの日”を作ったりもしています」

06

草場「さすがです! 私も美容院は1ヶ月に1回は行っています。髪が短いので、少しでも伸びると髪型が変わってしまって。ところで以前、メイクはいつもパウダー・アイブロウ・マスカラだけとお聞きしたのですが、日ごろポーチは持ち歩きませんか?」

伊藤さん「持ち歩かないの。ワセリン1つだけの日もあるし。たまに持ち歩くとしても、ワセリン・パウダー・グロスくらいかな。このシャネルのグロスはよくバッグに入っています」

04

草場「無駄なものは持ち歩かず、スキンケアも基本はおさえつつシンプル。自分に必要なものをきちんとわかっていらっしゃるんですね。無駄がないというのには本当に憧れます」

伊藤さん「美しい人やチャーミングな人が周りにたくさんいて聞いたりするけれど、やっぱり“よく寝ること”と“食事”なんですよね。飲み過ぎた翌日はお白湯だけにしてリセットしたりして、身体を気遣うことって大事。鍼も、どこか調子が悪くなったら行くわけではなく、お手入れだと思って通っています。歳を重ねるとともに、身体の中からきちんと整えることがいちばん大事だなぁって思っています」

 

エディター・柿本の「今日のまとめ」
今回伊藤さんにお会いして話を伺い、“目指すべき憧れの40代女性像が、そのまま目の前に実在している!”と思いました。飾らない自然体、はつらつとした笑顔、清潔感と女性らしさ。簡単に近づくことなど出来ませんが、まずは“自分の身体を知り、大事にすること”。それがやはりとても大事なんだなぁと改めて実感しました。よく眠ること、日焼け止めをきちんと塗ること、などは今すぐ真似できることだと思うので、明日からでも実行していきたいと思います。
また、草場さんがおすすめしていたUV効果のあるクッションファンデーションも、この春買いたいものリスト入り! この連載が続くことで、自分自身も内外から少しずつ成長していけたら嬉しいなぁと思っています。

text:柿本真希

 

伊藤まさこさん 【前編】はこちらから

 

伊藤まさこさんの他の記事はこちらから

 

第2回 デザイナー・田部井美奈さんはこちらから

第3回 ブランディングディレクター・福田春美さんはこちらから

第4回 「nest Robe」滝口和代さんはこちらから

Profile

伊藤まさこ

Masako Ito

1970年、横浜生まれ。料理や雑貨など暮らしまわりのスタイリストとして雑誌や書籍で活躍。自他ともに認める食いしん坊。おいしいものを探して日本の各地、世界へと飛び回っている。著書に『白いもの』『おべんと帖 百』(ともにマガジンハウス)、『白いシャツを一枚、縫ってみませんか?』(筑摩書房)などがある。

草場妙子

Taeko Kusaba

1979年、熊本生まれ。2006年独立。雑誌や広告、CMなどで幅広く活躍するヘアメイクアップアーティスト。コスメ好きが高じて、インスタグラムではおすすめの美容アイテムを紹介。
http://kusabataeko.com
Instagram:https://www.instagram.com/kusabataeko/

柿本真希

Maki Kakimoto

フリーランスエディター・ライター。二児の母。様々な媒体やカタログにて、編集・執筆・連載・インタビューを担当。ニュージーランドにて母子留学を2年半。2014年秋に帰国後、エディター・ライター、ディレクターなど多岐にわたり活躍中。

http://www.makikakimoto.com
Instagram:https://www.instagram.com/makikakimoto/

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ