無意識に流れてくるものの存在を大切にするvol.1~クリス智子さん~
見たり、食べたりしたことを、
自分の感覚を使って
自分の言葉にすることを大切にしています。
誰かと話をするときも、
今、目の前にいる相手をしっかり感じて、
合わせられる多様性のある自分でいたい。
たとえちょっと合わないなと思っても
一度ですべてを決めない。
自分の視点なんて、たかが1個のわずかなもの。
自分とは全然違う人の話を聞くことはとっても面白い。
私は、その違いを楽しんでいるんです。
一日のなかに時計とは違った
時間の流れを感じることで
自分をチューニングする
月曜から木曜の13時~16時半まで、J‐WAVE「GOOD NEIGHBORS」のナビゲーターを務めるクリス智子さん。六本木のスタジオに入るのは午前11時。鎌倉の自宅から、約1時間半から2時間かけて通っています。
「毎朝、子どもを送り出したあと、駅の少し先にある海まで足を伸ばしてから電車に乗ります。ほんの5分、10分ですが、海を見たり、波の音を聞いているだけで、気持ちがストンとくる。時計とは違った時間の流れに身を置くことで、自分をチューニングしているのかもしれません」
生放送という時間と隣り合わせの仕事をしながら、6歳の男の子の母親でもあるクリスさん。日々時間に追われる生活なのではないですか?
「何時に絶対これをしなくちゃという気持ちでいると、ほかの時間が生きていない感じがしてイヤなんです。そのときの調子に合わせて、自分の時間を柔軟に変えていかないと、自分が辛くなると思うんですよね。やれることをやれるときにやる。そうしたら昨日の自分に感謝したりして、助かった~ということがありますから」
出典:『暮らしのおへそ vol.25』より
photo:枦木 功 text:和田紀子
Profile
クリス智子
ハワイで生まれ、幼少期に京都、フィラデルフィア、横浜など、日本とアメリカの各地の文化を色濃く感じる土地で育つ。上智大学比較文化学科を卒業と同時にJ-WAVEでラジオパーソナリティとして仕事を始め、現在は「GOOD NEIGHBORS」のナビゲーターを務める。
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