【料理本製作の裏側〜よもやま話〜③】まいにち食べたい“ごはんのような”クッキーとビスケットの本/3回目

2021.02.15

こんにちは、料理編集部の足立です。さてさて、前回からお話しさせていただいている、foodmood ・なかしましほさんの『まいにち食べたい“ごはんのような”クッキーとビスケットの本』(2009年発行)の製作裏話。

前回の【料理本製作の裏話〜よもやま話②】はこちら

この本のスタッフの中で、絶対に欠かせない方といえば、デザイナーの嶌村美里さん。実は嶌村さんとのお仕事は、なかしまさんのクッキービスケット本が初めてでした。

「どなたか、いいデザイナーさんはいないかなあ〜」と試行錯誤していた時、なかしまさんが「レシピ本はほとんどやったことがないと思うけれど、この方はどうでしょう…?」と、ご紹介くださったのが嶌村さんでした。

見せていただいた資料の中には、『くらすことの本』などがあって、そのデザインがとてものびのびとしていて、おおらかで! なかしまさんが提案している“ごはんのようなお菓子”の雰囲気に、まさにぴったりだと感じました。

実は料理の本というのは、材料に数字や記号(gやcm、mlなど)があったり、番号で順を追って作り方が入っていたりと、実用書の中でも読みものの本などとはかなり体裁が違い、それを読みやすくデザインするというのは、非常にコツがいることのようなのです(以前、デザイナーさんにそのように伺ったことがあります)。

レシピ本をほとんどデザインしたことがない方にお願いするというのは、どうなのだろう…(ドキドキドキ)と、ただでさえ人一倍小心者の私。よく眠れない夜を何日か過ごし、それでもなかしまさんの直感を信じて、お願いすることに決めました。

打ち合わせで初めてお会いした嶌村さんは、私よりもずっとずっと年下なのに、ものすごく落ち着いていて大人っぽく、穏やかな話し方がとても印象的な方でした。
都内の閑静な住宅街にある、昭和9年に建てられたという古民家にご主人とお2人で住み、そのため事務所の名前を「studio nines」にしたというそのエピソードもすてきで、この方ならば絶対に大丈夫!と、とても安心したのをよく覚えています(おまけに、台所からはふんわりとスパイスのいい香りがしたりして、「お料理をきちんとされる方なのだな」という印象を受けました)。

その後、なかしまさんの“ごはんのような”シリーズをはじめ、100レシピシリーズなどいろいろなお仕事でご一緒させていただき、たくさんのレシピ本を手がけられるようになった嶌村さん。今ではかわいい娘さんお2人も生まれ、海近くの街で穏やかに暮らしながらお仕事をされています。

さて、まだ東京・国立のfoodmoodのお店を始められる前のこととあって、本の中では「空想クッキー店」として、なかしまさんが想い描く「こんなお店があったらいいな」というクッキー店をご紹介させていただいています。

撮影場所を貸してくださったのは、この本のスタイリングをお手伝いしてくださった小田島千晶さん。小田島さんは国立で「GARAGE」という器と古道具のお店を営んでいて(とってもすてきなお店です!)、なかしまさんとは以前からのお知り合いで、本の中に写っている格好いい器、ボード、びん、かごなどをたくさんお貸しくださいました。

空想クッキー店の撮影は、小雨交じりのあいにくの天気の日だったのですが、お店の外観を撮ろうとカメラマンの木村拓さんが外でパシャパシャとシャッターを切っていると、「何のお店ができたの?」と通る方々が覗き込んできたりして、なかなか楽しく、新鮮な体験でした。

そして、foodmoodのお菓子のパッケージなどにも欠かせないのが、なかしまさんのご主人・中島基文さんのイラスト。
本の中では、クッキー名の描き文字、ポイントカット、なかしまさんのプロフィールの似顔絵などを描いていただいていますが、本当ならばもっともっと虫さん、鳥さん、動物くんの絵なんかも入れたかった!(なかしまさんが控えめにしたいとおっしゃいまして…涙)。


唯一入れされていただくことができたのが、泡立て器くんとティーセットくん、ティーカップくん。どのページにいるか、どうぞみなさん探してみてくださいね。

【おしまい】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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