愛用している南部鉄器の鉄瓶で作る、しみじみおいしい煮もの〜ワタナベマキさんの「油揚げと万願寺唐辛子の甘辛煮」のレシピ

きょうの夕ごはん
2021.04.26


センス溢れる暮らしぶりで人気の料理家・ワタナベマキさん。まな板、包丁、ごはん用土鍋、おひつ、やっとこ鍋、鉄フライパン、蒸籠(せいろ)、すり鉢…。すてきなキッチンには、ワタナベさんの審美眼で選ばれた台所道具たちがたくさん並んでいます。そんなワタナベさん愛用の道具をまとめて紹介しているのが、『うちの台所道具』です。


   

「たくさんの台所道具で溢れていると思われがちですが、限られたスペースの中で、なるべくすっきりと効率のよい台所にできるように、いつの日か無駄なものは買わない、というようになりました」とワタナベさん。愛着がわいた道具と上手につきあい、自分の道具に育てていくのが楽しいと話します。
今回はその本の中から、「釜定(かまさだ)の鉄瓶」を使ったお料理をご紹介します。

釜定(かまさだ)の鉄瓶

以前、岩手・盛岡市に行った時にひと目惚れしたのが、この南部鉄器の鉄瓶です。昔からあるとてもシンプルな形ですが、力強く、凛とした姿に惚れ惚れしました。最近はモダンな形の南部鉄器もあるようですが、飽きずに長く使い続けたいと思い、なじみのある「あられ」という模様のものを連れて帰りました。それから十数年、毎日幾度となくおいしいお湯を沸かしてくれている、わが家の台所の主のような存在です。

 

油揚げと万願寺唐辛子の甘辛煮  


【材料(2〜3人分)】
油揚げ…2枚
万願寺唐辛子…10本
長ねぎ…1本
しょうがのせん切り…1かけ分
・昆布…8㎝角1枚
 ・酒…1/4カップ
 ・水…1カップ
 ・みりん…大さじ2
しょうゆ…大さじ1
塩…小さじ1/3
ごま油…小さじ2
七味唐辛子…少々


【作り方】
  油揚げは熱湯を回しかけて油抜きし、6等分の三角形に切る。長ねぎは斜め薄切りにする。

  鍋にごま油、しょうがを入れて中火にかけ、香りが立ったら1をさっと炒める。Aを加えてひと煮立ちさせ、アクをとる。

  ふたをして弱火で5分煮、しょうゆ、万願寺唐辛子を加えて10分煮、塩で味を調える。七味唐辛子をふる。

 

【ワタナベマキさんのレシピはこちらにも】

 

ワタナベさんの台所道具についてもっと知りたい方は、こちらをどうぞ!
うちの台所道具(主婦と生活社)


定価:1650円(税込)

料理家ワタナベマキさん初の台所道具エッセイ。ワタナベさんの日々の料理づくりを支えてくれている、台所道具たちを大公開。それにまつわるエピソードと、それで作っている料理も併せて紹介しています。まな板、包丁、ごはん用土鍋やおひつなどの「まいにち使うもの」から、やっとこ鍋、鉄瓶などの「ずっと愛用しているもの」、鉄のフライパンに中華鍋、銅鍋などの「おいしいを作るもの」、盛りつけ箸やサーバーといった「小さな必需品」まで幅広く。その道具の使い勝手や使い方、つき合い方や魅力について、ワタナベさん自身がたくさんおしゃべりしてくれています。料理がぐっと楽しく、台所に立つのがうれしくなるヒントが満載の1冊です。


ワタナベマキ(わたなべ・まき)さん


1976年、神奈川県生まれ。ご主人、中学生の息子さんとの3人暮らし。グラフィックデザイナーを経て、2005年から「サルビア給食室」を立ち上げ、料理家に。雑誌や書籍でのレシピ提案、イベントなどで幅広く活躍中。著書に『ごはんにかけておいしい。材料2つで炒めもの』『うちの台所道具』『つまみサラダ100』『らくつまみ100』『アジアのごはん』『アジアのサラダ』『アジアの麺』(すべて主婦と生活社)、『ほったらかしでおいしい!蒸しレシピ』(学研プラス)など多数。
Instagram   maki_watanabe

 

photo:平野太呂  styling:ワタナベマキ

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