ワタナベマキさんおすすめの台所道具〜「安定感のある重さ」が大きな魅力。conte(コンテ)のステンレスボウル

【集中連載】ワタナベマキさんの『うちの台所道具』からvol.1
2021.07.05


シンプルでセンス溢れる暮らしぶりで人気の料理家・ワタナベマキさん。
まな板、包丁、ごはん用土鍋、おひつ、やっとこ鍋、鉄フライパン、蒸籠(せいろ)、すり鉢…。光が降り注ぐ明るいキッチンには、ワタナベさんが料理家としてのプロの目で選んだ台所道具たちが、整然と並べられています。

そんなワタナベさん愛用の道具をまとめて紹介しているのが、ワタナベマキさん初のエッセイ『うちの台所道具』です。

今日から3日間、『うちの台所道具』の本の中から、ワタナベさん愛用の道具とエッセイ、その道具でワタナベさんがいつも作っている料理を特別にご紹介します。
1日目の今日は、ワタナベさんが料理作りに絶対に欠かせないという「conte(コンテ)のステンレスボウル」です。

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conte(コンテ)のステンレスボウル

 このステンレスボウルと出会ったのは、3年前。こちらをデザインした知り合いから、「使ってみて」と紹介していただいてからのつきあいです。凛とした佇まいと、考えつくされた機能美。このボウルがあるだけで料理上手なキッチンに見えてしまう、すてきなボウルです。「待ってました!」とばかりに、かゆいところに手が届くボウルに出会えたのですが、私がこのボウルが好きなのは、見た目だけではありません。安定感のある重さ。これも大きな魅力のひとつです。

 ボウルに軽さを求める場合もあるかもしれませんが、私は安定感が欲しいと思っています。混ぜたり、あえたりする際に、ボウルがグラグラッと動くのが苦手なのです。ボウルの安定感によって、ボウルの中の具材を気持ちよくあえられるということが、料理の楽しさにつながると思っています。深さもあるので、まさにあえものには最適です。

 サイズは3種類あり、大(直径22㎝)は葉野菜などをざっくりあえるサラダに。中(直径18㎝)は、今回使用した野菜のマリネなどのあえものに。小(直径13㎝)はドレッシングなどの調味料を合わせたり、卵を溶きほぐしたりなど、それぞれの大きさに合わせて、使いやすいものを使用しています。

 でも、友人のお菓子の先生は、お菓子作りには深さよりも間口が広いほうが肝心で、もう少し大きめのほうが混ぜやすいとのこと。たかがボウル、されどボウル。使いやすさや大きさなどは、自分が何を作るためにボウルが必要なのかを考えて、選んでもらえたらうれしいです。

 このボウルには、ふたにもなるステンレスの丸バット、パンチングの穴あきトレイが別売りでありますので、重ねて使ったり、ゆで野菜を冷ましたり、揚げものトレイにしたり。自分の使い方、アイデア次第で、何通りにも便利になるボウルです。

 私は最近では、結婚祝いや引っ越し祝いなどの時は、このボウルをプレゼントすることにしています。贈りものをする際は、自分がもらってうれしいもの、自分ではなかなか買わないものなどを意識して選んでいますが、このボウルのセットは、みなさん喜んでくれるすぐれものです。台所道具を贈りものにすると、各々の家庭でどのように使われて、そのおうちの台所になじんでゆくのか、想像するのがとても楽しいのです。


*conte(コンテ)「まかないボウル180」直径18.3×高さ10.3㎝、容量1.6ℓ、2640円。「まかないボウル220」直径22.5×高さ12.4cm 、容量3ℓ、3520円。「まかないボウル130」直径13.7×高さ7.6cm、容量640㎖、1980円。★価格はすべて税込です

一菱(いちびし)金属 http://conte-tsubame.jp

 

**このボウルで作っているレシピ⇒⇒

彩りトマトのマリネ

【材料(2〜3人分)】

ミディトマト(赤・黄)…各4個
紫玉ねぎ…1/4個
にんにく、しょうがのみじん切り…各1かけ分
ナンプラー、レモン汁…各大さじ2
オリーブ油…大さじ4
ディル、粗びき黒こしょう…各適量

【作り方】
①  トマトは6等分のくし形に切る。紫玉ねぎは繊維にそって薄切りにし、水に5分さらして水けをふく。
②  赤トマトに紫玉ねぎ、にんにく、ナンプラーとレモン汁の半量を加えて混ぜる。
③  黄トマトにしょうが、残りのナンプラーとレモン汁を加えて混ぜる。
④  ②にオリーブ油を半量ずつ回しかけてあえる。器に盛ってディルを添え、黒こしょうをふる。

 

ワタナベマキさんの台所道具についてはこちらにも

 

photo:平野太呂  styling:ワタナベマキ

『うちの台所道具』(主婦と生活社)


定価:1650円(税込)

料理家ワタナベマキさん初の台所道具エッセイ。ワタナベさんの日々の料理づくりを支えてくれている、台所道具たちを大公開。それにまつわるエピソードと、それで作っている料理も併せて紹介しています。まな板、包丁、ごはん用土鍋やおひつなどの「まいにち使うもの」から、やっとこ鍋、鉄瓶などの「ずっと愛用しているもの」、鉄のフライパンに中華鍋、銅鍋などの「おいしいを作るもの」、盛りつけ箸やサーバーといった「小さな必需品」まで幅広く。その道具の使い勝手や使い方、つき合い方や魅力について、ワタナベさん自身がたくさんおしゃべりしてくれています。料理がぐっと楽しく、台所に立つのがうれしくなるヒントが満載の1冊です。

Profile

ワタナベマキ

MAKI WATANA

1976年、神奈川県生まれ。ご主人、中学生の息子さんとの3人暮らし。グラフィックデザイナーを経て、2005年から「サルビア給食室」を立ち上げ、料理家に。雑誌や書籍でのレシピ提案、イベントなどで幅広く活躍中。著書に『ごはんにかけておいしい。材料2つで炒めもの』『うちの台所道具』『つまみサラダ100』『らくつまみ100』『アジアのごはん』『アジアのサラダ』『アジアの麺』(すべて主婦と生活社)、『ほったらかしでおいしい!蒸しレシピ』(学研プラス)など多数。
Instagram   maki_watanabe

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