【料理教室の季節の人気メニューから/1月】からだにやさしくて野菜不足解消にも!かぶとじゃがいも、ブロッコリーのポタージュ

料理教室「さときっちん」の台所便り
2022.01.17

料理家の柚木さとみです。2022年になりました。皆様、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

年明け早々に雪が降った東京ですが、寒さのピークはこれからでしょうか。特に寒さに強いほうではありませんが、それでも冬は空も空気も澄んでいて気持ちがよく、背筋をしゃんと伸ばしたくなります。

今年も日々のごはん作りや暮らしを大切に、そして教室をはじめ、関わらせていただける仕事ひとつひとつをよりよいものにしていけるよう、大切に取り組んでいきたいと思います。

さて、1月はからだにやさしいポタージュのレシピをご紹介します。

かぶとじゃがいも、ブロッコリーのポタージュ

ポタージュは1種類の野菜でも十分おいしいですが、こちらは3種の野菜を使い、白と緑を重ねた美しいポタージュです。好みで混ぜながら召し上がってください。

【材料(4人分)】
かぶ(中)…3個
じゃがいも(中)…2個
ブロッコリー…3〜4房
ローストナッツ(アーモンド、くるみなど)…10g
水…1カップ
塩…小さじ1
豆乳(成分無調整)…1カップ
エキストラ・バージン・オリーブオイル…小さじ1
粗びき黒こしょう…少々

【作り方】
①   かぶは実と葉に分け、実は皮ごと5mm厚さの輪切りに、葉は1cm幅に刻む。じゃがいもは皮をむいて5mm厚さの輪切りにし、さっと水にさらしてざるに上げる。ローストナッツは粗く刻む。
   鍋にかぶの実、じゃがいも、水、塩を入れて中火にかけ、煮立ったら弱火にしてふたをする。串がすっと通るくらいにやわらかくなったら火を止め、ハンドブレンダーで撹拌し、豆乳を加える。
   小鍋にかぶの葉、ブロッコリーを入れ、ひたひたに水を注いで中火にかけ、煮立ったら弱火にしてふたをする。やわらかくなったら火を止め、ハンドブレンダーで撹拌し、塩少々(分量外)を混ぜる。
   ❷を温め直し、味をみて足りなければ塩で調えて器に盛る。❸を上からかけ、オリーブオイル、黒こしょう、ローストナッツをトッピングする。

【メモ】
・かぶとじゃがいもはほぼ同量ですが、お好みで割合を変えても。かぶが多めだとさっぱりとして軽い仕上がりに、じゃがいもが多めだとやや濃厚な仕上がりになります。
・野菜は少量の水分で蒸し煮にすると、素材のうまみがぎゅっと引き出せます。
・豆乳のほか牛乳やブイヨンスープで仕上げても、また違ったおいしさが楽しめます。


今月は、ポタージュ作りにも便利な野菜ペーストのお話を。

にんじん、じゃがいも、かぼちゃ、ごぼう、かぶなどの根菜類、カリフラワーやブロッコリーといった花野菜など、すぐに食べられなかったりつい買い過ぎてしまった際には、あらかじめ蒸し煮にしてハンドブレンダーで撹拌した状態(ピュレ状)にして保存しておくと便利です。


こちらはピュレ状の金時にんじん。冷めたら保存容器に入れて冷蔵庫へ。保存袋に入れ、平たくして冷凍保存してもOKです。

私はポタージュにすることが断然多いのですが(ポタージュ大好きなのです)、少し加熱して水分を飛ばし、味つけしてディップとして楽しんだり、サンドイッチのフィリングにすることもあります。

ほかにもリゾットの仕上げに加えたり、パンケーキやスコーン、マフィン、パウンドケーキなどの生地に混ぜ込むことも。ゆるめに伸ばして塩やハーブ、スパイスを加えれば、肉や魚料理のソースにもなりますし、オイルや酢でのばして調味すれば、野菜ドレッシングにもなりますよ。


じゃがいも&カリフラワーのポタージュ


にんじんのポタージュ


ブロッコリーとかぶの葉のポタージュ。水分多めでさらりと仕上げています。


 
バターナッツのポタージュ。甘さに応じて塩の量を加減します。


にんじんとカリフラワーのポタージュに目玉焼き、チーズを添えて。


にんじんとたまねぎのポタージュにパン、フルーツを組み合わせた朝食。


ポタージュはそのままでもおいしいですが、その日の気分でオリーブオイル、こしょう、チーズ、ナッツなどをトッピングすると、味わいも食感もいろいろと楽しめます。1杯のポタージュでかなりたくさんの野菜を摂れるので、野菜不足の解消にもぴったり。お疲れ気味の時や食欲のない時にもおすすめです。


こちらはややいびつですが、ビーツのピュレを混ぜ込んだスコーンです。とっても色鮮やかに仕上がります。そしてもちろんおいしい♪

よかったらいろいろと試してみてくださいね。

 

 料理教室「さときっちん」の台所便り/12月〜いつものおせちに飽きたら…干し柿とゆり根を使ったニューおせち2品】はこちら

←その他の料理教室「さときっちん」の台所便りの記事はこちらへ

Profile

柚木さとみ

SATOMI YUGI

料理家・フードコーディネーター ・カフェプランナー。1973年東京生まれ。5人姉妹の5女。ご主人とサビ猫姉妹(くう、ねる)との2人+2匹暮らし。大学卒業後、吉祥寺のカフェで店長を務めたのち独立。カフェのプランニングやプロデュース、メニュー開発、料理教室講師、ドラマの料理制作など、食と食空間に関わる仕事に携わる。2012年から、築65年の古い一軒家をリノベーションしたアトリエで料理教室「さときっちん」を主宰。旬の食材を生かした暮らしになじむレシピが人気。著書に『からだがよころぶ!菌活レシピ』(幻冬舎ルネッサンス)、『美人をつくる発酵食レシピ』(じゃこめてい出版)など。
https://yugisatomi.com
Instagram:yugisatomi

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ