第7回 白玉粉も道明寺粉も米粉♪ 〜小麦、卵、乳なしで、もちもち食感がたまらない!白玉粉とさつまいものドーナツレシピ
新年1回目の連載になります。皆様、2022年もどうぞ宜しくお願い致します。我が家は年末年始をスキー場で過ごしたのでお節のない新年となりましたが、皆さんはどんなお正月を過ごされましたか?
今年もゆるゆると米粉のある生活を提案していけたらと思います。お付き合い宜しくお願い致します。
第3回の連載(第3回 米粉の種類はこんなにたくさん!かぼちゃの米粉ミルクスープレシピ) でも少しお伝えしていますが、ひとことで米粉といっても、種類はたくさんあります。
最近では米粉というと、パンやお菓子などに使う米粉の事を指すことが多いのですが、昔からある団子も米粉から作られたものなのです。よく米粉を使った事がない、という方がいらっしゃいますが、白玉粉も米粉なんですよ。小さい頃、白玉粉でお団子を作ったことがある方、多いのではないでしょうか? 実は、ほとんどの日本人が、既に米粉を使って料理をした経験があるのです。
もう少し細かく説明すると、お米は大きく分けると「うるち米」と「もち米」の2種類に分けられます。この「うるち米」と「もち粉」の違いは、澱粉成分のアミロースとアミロペクチンの構成の違い。
米粉は、この2種類のお米をそれぞれ粉砕して作った粉で、生米(ベータ型)製品と糊化(アルファ型)製品に分けられ、さらにそこから細かく分類されています。下記に図を貼っているのですが、米粉といってもこんなに種類があるんです。
でも、用途を見てみると、どれも昔から馴染みのある食べものに使われていますよね。これからみても分かるように、昔からある米粉に、最近はパン用や製菓用の米粉がプラスされた、という感じになります。
さて、今回は白玉粉と製菓用の米粉を使ったさつまいもドーナツのレシピをご紹介します。もちもちっとした食感がおいしいドーナツです。さつまいもの甘さが優しいのでお子様のおやつにもおすすめですよ。
白玉粉とさつまいものもちもちドーナツ
【材料 20個分】
さつまいも 1本(250g)
A 白玉粉 50g、水 40g~
B 米粉(製菓用) 50g、水 30g~ 、きび砂糖 20g、黒ごま 小さじ1
揚げ油 適量
きび砂糖 適量
【作り方】
① 耐熱容器に5等分に切ったさつまいもと水大さじ2を入れ、600wの電子レンジで5分程度温める。皮を剥き、温かいうちに潰す。
② ボウルにAを入れ、耳たぶの柔らかさに混ぜる。(固い場合は水を加える)
③ ①と②、Bを合わせてこね、耳たぶくらいの柔らかさにする(固い場合は水を加える)。ひと口大に丸める。
④ 180℃の油できつね色に揚げ、冷めたらきび砂糖をまぶす。
*さつまいもの種類、米粉の種類によって水分量が異なりますので水で調整してください。電子レンジの加熱時間も様子を見ながら調整して下さい。
*最後に砂糖をまぶさなくても美味しいです。
【高橋ヒロの米粉通信】はこちらから
◆次回の更新は2月3日(木曜日)です。バレンタインにおすすめ!米粉のチョコマフィンについてです。ぜひお楽しみに!
◇お知らせ◇
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Profile
高橋ヒロ
米粉専門家、フードコーディネーター。オンライン料理教室「高橋ヒロonline salon」主宰。親の転勤で幼少期は日本中を転々としさまざまな食文化に触れる。大学を卒業後大手旅行会社、IT企業等に勤務。傍らで料理を学びフードコーディネーターとしての活動を始めたが、自身の子どものアレルギーをきっかけに、食育、特に米粉の活用に取り組むように。のちに、社会における米粉の重要性を認識し料理の世界に専念。米粉のセミナーや講座、企業の商品開発、レシピ提供を中心に活動中。著書に『米粉100レシピ』(主婦と生活社)、『かんたん、おいしい米粉のクッキー 』(池田書店)、『卵アレルギーの子どものためのおいしいおやつとごはん』(成美堂出版)、『作業時間10分米粉100%のパンとレシピ』(イカロス出版)など。
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