第1回 ジャムの空き瓶を活用したハロウィンカラーの花飾り
初めまして、花業界のライターをしている岩田紫苑です。
ご縁があり、今月より「食卓を彩る花あそび」という連載をスタートさせていただきます。
料理を引き立てるお花の飾り方や、アレンジメントの初心者さんでも、すぐに真似できる秘訣、お花の手入れ方法などを、お伝えできればと思っております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
初回は、10月末に迫ったハロウィンがテーマ。
先日、実家に帰省した際、家中のいたるところに、小さなカボチャの置物が飾ってありました。
キッチンカウンター、洗面台、テレビ台、神棚の近くにも!まるで、カボチャの宝探しをしている気分。(笑)
イベントの当日はもちろん、準備から張り切る父と母の背中をみて育った私。その影響もあってか、実家を出た今も、イベントの装飾には、自然と気合いが入ります!
1回目は、みなさんのご自宅にもありそうな空き瓶を使用したお花のアレンジを紹介したいと思います。
まず、購入したお花をご紹介します。
・雪柳(葉)
・エゾアスター(ピンク)
・スプレーマム(オレンジ)
・りんどう(青)
オレンジ色のスプレーマムは、小さなカボチャに見立て、青色のりんどうは、月明かりや夜空をイメージして選びました。
花瓶には、ジャムの空き瓶を使います。背丈の低いジャムの瓶は、食卓との相性も抜群!
一般的なフラワーベースの背丈では、料理との高低差が生じるため、料理よりお花が目立ってしまいがちです。
食卓にお花を飾るときは、あくまでも料理がメイン!
ジャムの空き瓶は、日頃から食卓にのるアイテムであり、花瓶として使用しても、料理との調和を図ることができます。
ご家庭によって、よく食べる瓶詰の商品は違うと思いますが、もちろん、鮭フレークやおつまみ、万能調味料の空き瓶でもOKです。
わが家では、1歳半の息子の好物がジャムサンドなので、甘い香りの残る空き瓶が出ます。口いっぱいに頬張る姿は、見ているこちらが気持ちよくなるほど。(笑)
本来なら、ごみになる瓶も、工夫すれば食卓を彩るアイテムに変身するので、ぜひ、ちょうど良さそうな空き瓶を探してみてください。
お花を空き瓶に飾るときのポイントは3つです。
1:枝分かれの部分でカット
どのお花も、枝分かれの部分でカットすると、1輪をたくさん作ることができます。少量のお花でも、ボリュームを出すことができるのでオススメです。
2:花瓶の縁にお花を引っ掛ける
斜めに挿したとき、ちょうどお花が縁に引っかかる長さに切ります。エゾアスターはお花の部分が重いので、写真のように、縁にもたれかかるような飾り方ができます。簡単に、縁を隠すことができ、オシャレに見えますよ!
3:花瓶の水に浸る葉は取り除く
水がすぐに濁ってしまい、お花や葉が長持ちしないため、水に浸る葉は取り除きましょう!
この3点を意識しながら、仕上げに、雪柳をふんだんに生けたら完成です!
いかがでしょうか?
ジャムの空き瓶の代わりに100円ショップのカボチャケースを使うと、よりハロウィンらしい飾り付けにもできます。可愛らしいアレンジがお好きな方はこちらもおすすめです。
ポイントは、カボチャケースの高さに対して、1:1になるような高さで、お花を飾ること。
良い感じで、カボチャの頭を爆発させることができ、思わず、クスッと笑ってしまうアレンジになりますよ。
ちなみに、お気づきの方も多いかと思いますが…今回使用したお花は、スーパーの店頭にあるパック花。
(え!スーパーのお花って、仏様へのお供え花でしょ~)と思う方も多いはず。
でも、飾り方次第で、十分食卓を彩ることができます。
「お花って、何を選んだら良いか分からない…」「そもそも自分で選んで手に取っていいの?」「店員さんにお願いするの?」「値札もないし、そわそわするんだよなぁ…」「お花屋さんって入りにくいんだよなぁ…」
なんて声をよく耳にします。
スーパーのお花なら、食材の買い物ついでに、お手頃な価格で買えるので、初心者の方にもオススメですよ。
わが家では、今年も息子にカボチャのコスチュームを着てもらう予定です。かなり自我が芽生えてきたお年頃…絶賛イヤイヤ期でもあるので、着てくれるか少々不安ですが…(笑)
みなさんも楽しいハロウィンをお過ごしくださいね!
Profile
岩田紫苑
1990年生まれ。母の影響で、幼少期からお花のある暮らしを楽しむ。学生時代、華道部に所属したことがきっかけで、お花に惚れ込む。昨年出産を機に、一般企業を退職し、フリーのライターに転身。花にまつわる執筆や取材、撮影を通して、花業界を盛り上げたい!と奮闘中。
その他の活動:株式会社RIN フラワーサイクリスト
オンラインコミュニティ「花と緑の社会実験室soe!」運営
「森を守るクリスマスリースプロジェクト」参画
Instagram:shiooont
note:https://note.com/shionphoto
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