【料理教室の季節の人気メニューから/1月】さっぱり&フレッシュなものが食べたい今におすすめ!「かぶと金柑のマリネ」と、お正月のおいしい集まりについて
みなさまこんにちは、料理家の柚木さとみです。
2023年、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
年末年始、おせち料理をはじめ、たくさんのごちそうをめし上がった方も多いと思います。私も暮れに友人との宴があったり、年始も夫の実家と自分の実家の集まりがあったりと、ごちそう続きでした。
少しさっぱりとした、そしてフレッシュなものを食べたくなる今月は、「かぶと金柑のマリネ」をご紹介します。
くだものと生野菜の組み合わせは大好きで、いちごとクレソン、マスカットとパクチー、洋梨とベビーリーフなど、季節でいろいろな組み合わせを楽しみますが、このマリネもとてもお気に入りのレシピです。この時期ならではのおいしさですので、ぜひお試しいただけたらうれしいです。
かぶと金柑のマリネ
生でいただくかぶは、ビタミンCも豊富で、食べ過ぎや飲み過ぎにも効果があるので、胃腸をいたわりたいこの時期にぴったりの食材です。ほどよい甘みのやさしい味わいは、甘酸っぱくて少しほろ苦さもある金柑ととてもよく合います。
【材料(3〜4人分)】
かぶ(中)…2個
金柑…4〜5個
塩…小さじ1/4
[マリネ液]
エキストラ・バージン・オリーブオイル、りんご酢…各小さじ2
塩…小さじ1/2
【作り方】
❶ かぶは実と葉に分ける。実は皮ごと3〜4mm厚さのいちょう切りにし、塩をふる。葉は細かく刻んで塩少々(分量外)をふり、しんなりしたらペーパーで包んでぎゅっと押さえ、水けを除く。金柑は塩適量(分量外)をつけてこすり洗いし、水ですすいで皮ごと5mm厚さの輪切りにする。※種は除く
❷ ボウルに[マリネ液]の材料を入れてよく混ぜる。かぶ(塩ごと)、かぶの葉、金柑を加えてあえ、冷蔵室で冷やす(20分〜)。
【メモ】
・かぶの葉は、1/2個分程度使用します。栄養豊富なので、残りはみそ汁や炒めもの、パスタ、ふりかけなどに。
・かぶは、皮つきのままがおすすめです。一日置いても、ほどよい歯ごたえが楽しめます。
・少し置くことで、金柑の甘みがマリネ液になじみます。
もうお正月料理はお腹いっぱい、という頃だと思いますが、今月は、年始の楽しかった家族の集まりを少し記したいと思います。よかったらおつき合いください。
元旦は夫の実家へ。夫は3人兄妹の真ん中。甥っ子や姪っ子も一緒に、みんなで過ごしてとても楽しかった。お義母さんの作るゆでたまごのオードブルは定番で、みんな大好き! もちろんわたしも大好きです。
ぶりのお刺身や、銀杏を散らした煮ものもおいしかった。義姉はローストビーフやローストポーク、チャプチェやあえものなどを作って持ってきてくれました。
私は年末におせち料理のワークショップを開いたので、その時に詰めたお重を持ち寄らせてもらいました。みんなで囲む食卓は、本当に楽しかった。
翌日は、私の実家のある東京・青梅市へ。5人姉妹の柚木家もまた、とてもにぎやかです(といっても、姉妹全員がそろったわけではないのだけれど…)。
今年は母の作ったおせち料理やお雑煮のほか、姉妹が持ち寄ったものや、市販のおせち料理もありました。姉たちが持ってきてくれたマリネやチキンなどもあり、テーブルはぎゅうぎゅう。私は昨年こちらのエッセイで紹介した「ゆり根の白いきんとん」と栗きんとん、松風焼きを持っていきました。
今年はなんと、生まれたてほやほや! 生後ひと月の姪っ子の赤ちゃんも参加していて、とってもかわいかった。
そして今年は、両日ともにお墓参りに行くこともできました。
また来年も、みんなで元気に集まって食卓を囲むのを楽しみに、2023年も健やかな一年を過ごしたいと思います。
みなさまにとっても、心地よい日々でありますように。
改めて、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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Profile
柚木さとみ
料理家・フードコーディネーター ・カフェプランナー。1973年東京生まれ。5人姉妹の5女。ご主人とサビ猫姉妹(くう、ねる)との2人+2匹暮らし。大学卒業後、吉祥寺のカフェで店長を務めたのち独立。カフェのプランニングやプロデュース、メニュー開発、料理教室講師、ドラマの料理制作など、食と食空間に関わる仕事に携わる。2012年から、築65年の古い一軒家をリノベーションしたアトリエで料理教室「さときっちん」を主宰。旬の食材を生かした暮らしになじむレシピが人気。著書に『からだがよころぶ!菌活レシピ』(幻冬舎ルネッサンス)、『美人をつくる発酵食レシピ』(じゃこめてい出版)など。
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Instagram:yugisatomi
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