第37回 バレンタインに知っておきたい!チョコレートの国・ベルギーの定番スイーツ「チョコレート・モエルー」

栗山さんのベルギーおいしいもの通信
2023.02.10

こんにちは、料理家の栗山真由美です。

先日新年を迎えたと思ったら、もう2月。今年もやってきますね、14日のバレンタインデー。
ベルギーといえばチョコレートの国。こちらに住む前は、さぞかしバレンタインは華やかなのだろうと想像していましたが、以前にもお伝えしたように、実はそれほどでもないのです。

2月14日は愛情を伝える「恋人たちの日」とされ、具体的には男性が女性に愛を伝え、プレゼントをします。プレゼントはチョコレートとは限りません。お花を送る男性が多いと思います。

それでも、バレンタインを象徴する食べ物と言ったら、やはりチョコレート。以前は買ってくるチョコレートをご紹介したので、今回は作ってみようと思いました。

チョコレートを使ったお菓子、何にするか迷って、ベルギー全土で国民的(世界的?)に人気があるChocolate Moelleux(チョコレート・モエルー)に決めました。日本でも人気の高いFondant Chocolat(フォンダンショコラ)に似たケーキです。


材料はこんな感じ。Chocolate MoelleuxとFondant Chocolatは、材料もほぼ同じ。焼き上がりの中心部が半生で、切った時、チョコレートが流れ出るイメージも同じです。

違いは、材料の配分と焼き時間。Fondant Chocolatはチョコレート・卵・砂糖の分量がChocolate Moelleuxより多く、小麦粉は少なめでリッチな構成。低温で時間をかけて焼く必要もあり、Chocolate Moelleuxのほうが、より家庭で作りやすいと言えます。


チョコレートはビター、カカオ含有量が70%のものを使いました。そのまま食べてもおいしいCoted’Or(コートドール)社のもの。あっという間にツヤツヤになりました。


卵類と砂糖をミキサーでもったりと泡立てます。この工程、ポルトガルのパォン・デ・ローと同じです。粉を加えてベースができたら…。


チョコレート生地と卵生地を混ぜます。


この手の作業での喜びのひとつ、マーブル模様を見れること! マーブル模様って美しいですよね。その時々、毎回違う表情で、二度と見られないと思うと貴重な気もして、うっとりします。


最終的には、このような均一なチョコレート生地になるように混ぜます。


本来は、もう少し直径の大きな専用の型に詰めるのですが、その型を私は持っていません。使う機会の少ないシリコン型、しかもバラの模様のがあったので、プレゼントにもいいかと思い、6個で試してみました。分量はピッタリでした。


オーブンから出して、5分休ませてから型から抜きます。なかなかかわいい、バラができました。


お皿にのせたら、好みのフルーツで飾り、粉糖をかけます。アイスやホイップクリームを添えても。

ナイフを入れてみると、中央は半生でトロッとできました。けれど、チョコレートが流れ出るほどではなかったです。既に数回焼いてますが、次回はもっと焼き時間を短縮しようと思います。

Chocolate Moelleuxのモエルーは、“やわらかい”とか“ふんわりした”という意味です。その名の通り、ふんわり軽い口あたり。中央部分だけ濃厚で、とてもおいしかったです。

ベルギーの代表的なお菓子といえば、スペキュロス。あのスペキュロスよりよっぽど簡単で、時間もかからないので、いつか教室で披露できるといいな〜と思いました。次回の一時帰国の時、提案してみようなど野望も湧いてきました(笑)。


最後の写真は、アントワープを代表するショコラティエ、DelRey(デルレイ)のバレンタインウインドー。クリスマス時期と違って、町中バレンタイン!というデコレーションには程遠いのですが、DelReyはしっかりバレンタインでした。

*写真の無断転載はご遠慮ください*


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Profile

栗山真由美

MAYUMI KURIYAMA

料理家、栄養士。枝元なほみさんのアシスタントを経て独立。ポルトガル料理を中心とした料理教室「Amigos Deliciosos」を12年前から東京で主宰、日本ポルトガル協会の公認講師も7年間務める。2019年より、イギリス人のご主人とベルギー・アントワープに在住。著書に『ポルトガル流 驚きの素材組み合わせ術! 魔法のごはん』(エイ出版)、『「酒粕」で病気知らずになる ゆる粕レシピ』(池田書店)など。
https://ameblo.jp/castanha/ 
Instagram: mamicastanha

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