【時短】瀬尾幸子さんのピリ辛で絶品「サバ缶」レシピ&誕生秘話に〝ロマン〟を感じるサバ缶2選
ツナ缶と並び、ご家庭での使用頻度が高い缶詰といえば、「サバ缶」。
料理でアレンジしやすい加工品としてはもちろん、その栄養価の高さからも不動の人気を誇る食材です。
認知症予防、うつ予防、子どもの知能レベルを向上させるなど神経系に働くDHA、
血中の中性脂肪を減らし、動脈硬化を抑制、皮膚炎など体内の炎症を抑えるEPAのほか、
ビタミンD、E、B群やたんぱく質も多く含まれています。
医師も積極的に摂ることをすすめる、健康に欠かせない栄養素ばかりです。
今日、3月8日は「サバの日」なので、
◎瀬尾幸子さんのピリ辛で絶品「サバ缶」時短レシピ
◎一度は食べたい!ロマンを感じるサバ缶2選
の2本立てで、サバ缶の魅力満載の特集お届けします!
◎瀬尾幸子さんのピリ辛で絶品「サバ缶」時短レシピ
時短料理の食材としても、とっても優秀なサバ缶!常備しておくと、便利ですよね。
今回は、『ラクなのに絶品!のっけごはん&のっけパン170』より、人気料理研究家・瀬尾幸子さんの「サバ缶キムチ」のっけごはんをご紹介します。
サバ缶があまり好きではない編集部員の夫でも、「これは…うまい!!!!」とうなり、
おかわりした絶品レシピ。発酵食品・キムチと栄養満点サバ缶の組み合わせで、こってりピリ辛でありながら身体によくてヘルシーだなんて、女性にとっても魅力的ですよね。
なんといっても、フライパン1つで調理時間はわずか5分。
忙しい日や疲れた日でも、簡単に作れる手軽なごちそうです。
「何にもない時に役立つ、缶詰を使った丼ですが、さば缶を豚肉に替えてもとてもおいしくできます。卵を一緒に炒め合わせると、まろやかなキムチ炒めになります」(瀬尾幸子さん)
「サバ缶キムチ」のっけごはん
【材料(1人分)】
サバの水煮缶(汁けをきる)…1/2缶(100g)
白菜キムチ(ざく切り)…70g
長ねぎ(斜め薄切り)…10cm
しょうゆ…小さじ1
ごま油…小さじ2
ごはん…茶碗に大盛り1杯分
【作り方】
① フライパンにごま油を熱し、長ねぎを中火でしんなりするまで炒め、粗くほぐしたサバ缶、白菜キムチを加えて炒め合わせる。
②全体に油が回ったら、しょうゆで味付けし、ごはんにのせる。
『ラクなのに絶品!のっけごはん&のっけパン170』には他にも、焼き鳥缶やいわし缶、ツナ缶、のりの佃煮、ザーサイ、なめたけなど缶詰や加工品を使った究極の時短料理もいくつか掲載。また、主婦と生活社 料理編集部の公式アカウント@ryourinohonでは、人気レシピの公開も定期的に行っております。ぜひチェックしてみてくださいね♪
(左)焼き鳥缶のサラダ風、(右)いわし缶のビビンパ風
撮影/木村拓
◎一度は食べたい♪ロマンを感じる〝サバ缶〟2選
続いて、編集部員おすすめ!誕生秘話を知ると、一度は食べてみたくなる風変りでおいしいサバ缶を2つご紹介します。
①オシャレすぎる「洋風サヴァ缶」
赤・黄・緑・水色…鮮やかな原色カラーに目を奪われるこちらの商品は、その名もサバ缶ならぬ、「サヴァ缶」。センスのいい輸入食品のようなスタイリッシュな見た目ですが、岩手県産!
定番の水煮缶や味噌味ではなく、オリーブオイル漬けをはじめ、レモンバジル、パプリカチリソースなど洋風アレンジでシリーズ化されています。
東日本大震災の直後、被災地の食の復興をサポートする目的で作られた団体が企画し、ロングセラーになった人気商品です。
「被災地の食材を食べて応援しよう!」という一時的なチャリティーで立ち直るのは難しい。もっと、純粋に長く求められる地元の商品を生み出そう!という心意気から誕生。
キッチンに重ねて置けばおしゃれな雑貨にさえ見える洗練されたデザインが追求され、味にも徹底的にこだわっています。中には、商品化まで2年かけて納得いく味つけに仕上げたものもあるとか。
大きな被害を受けた東北からも大ヒット商品が作れると震災後、見事に証明してみせた「サヴァ缶」。
商品名の「サヴァ」はフランス語で「元気?」の意味で、サバ缶とかけたダジャレだそう。
東日本大震災からもうすぐ12年――。遊び心満載のおいしいサヴァ缶を一度食べてみませんか?
ほんのり味のついたサバ缶は、サラダにそのまま入れたり、パスタのメイン食材にしてもおいしくいただけますよ。
商品開発者への取材を通して、その思いに感銘を受けた筆者は、結婚式の「プチギフト」に選びました。ラッピングして、ちょっとした贈り物や御礼の品にするのもおすすめです。
②高校生が作ったサバ缶が宇宙へ!?
こちらは、2018年11月、宇宙航空研究開発機構JAXAから宇宙日本食に認証されたサバ缶。
商品開発を成功させたのは、福井県立若狭高等学校海洋科学科の生徒たちです。学校がある福井県小浜の特産であるサバ。「地元の水産技術を世界へ伝えたい」という子どもたちの思いから、プロジェクトが始動しました。先輩から後輩へ、夢のバトンをつなぎながら13年にわたり研究を重ね、宇宙日本食の認定に至っています。
無重力でも調味液が飛び散らないように、くず粉でとろみをつけたこと。味覚が鈍るという宇宙向けに糖分を強くし、美味しくも濃いめのしょうゆ味にしたことが特徴。
実際に食べてみると、宇宙用に調整したという濃さは全く気にならないまろやかな旨味!ほんのりとろみがあるおかげで味が全体にからんでいて、とってもおいしい!!ごはんにそのままのせていただくのがオススメです♪ロマンを感じずにはいられない夢が詰まったサバ缶ですね。
みなさんも、サバの日に、お気に入りのサバ缶を見つけたり、サバ缶アレンジ料理に挑戦したり、サバ缶の魅力に今一度触れてみてはいかがでしょうか。
定価:1650円(税込)
本書では、家族と囲んだ食卓の記憶をヒントにしたレシピも収録。「ねぎみそ」ごはんは父親の大好物で、おしょうゆ味のおかずにパンという組み合わせが意外に合うと教えてくれたのは母親だったという。「ルールは無用、おいしいものを何でものっけて、自分だけの傑作にも挑戦してみてください」(瀬尾幸子)
※本書は『のっけごはん100』、『のっけパン100』 (ともに小社刊)をもとに、一部レシピを調整し、再編集・書籍化したものです。
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Profile
瀬尾幸子
瀬尾幸子(せお ゆきこ)
料理研究家。学生時代から料理研究家のアシスタントを務め、その後、独立。無駄と無理を省いた、シンプルでうまい料理に定評がある。著書に『ラクうまごはんのコツ』(新星出版社)、『みそ汁はおかずです』(学研プラス)、『ごはんがすすむ おかず食堂』(池田書店)など多数。
公式YouTubeチャンネル:ラクうま瀬尾食堂
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。