質実剛健、おしゃれにも効く! 「ブランドストーン」のサイドゴアブーツ

“おしゃれの名脇役”に会いに行く!
2020.09.14

名作と呼ばれる映画には、必ずといっていいほど実力派の脇役が存在するもの。それは、おしゃれも一緒です。一見何げないのに、実は丹念にこだわって作られたアイテムたちは、主役を引き立てるための十分な腕前を持ち合わせています。この連載では、そんな“おしゃれの名脇役”にスポットライトを当て、王道のものから隠れた逸品まで、幅広くリポートしていきます。



感度の高いセレクトショップやファッション誌でよく目にするサイドゴアブーツといえば、オーストラリア・タスマニア島で誕生した「ブランドストーン」。1870年創業という長い歴史も相まって“サイドゴアブーツの元祖”という見解を述べる人もいるほど!

1960年代に生まれたブランドのアイコンモデル“オリジナルズ(¥23,000)”と人気を二分しているのが、この“クラシックコンフォート”。前者より少しお値段が高いのは、履き心地のよさを追求したアップデート版だから。


「ブランドストーン」“クラシックコンフォート”各¥25,000
※商品の価格は2020年9月現在のもので、表示は税抜きです。


「2モデルとも、形の違いはほとんどありませんが、見分け方はステッチの本数。“オリジナルズ”はシンプルなシングル、“クラシックコンフォート”は強度とフィット力を重視したダブルになっています」と教えてくださったのは、営業部の二村祐介さん。

ダークブラウンやブラックといった定番色以外にも、こんなにカラーバリエが!


「ブランドストーン」“クラシックコンフォート”各¥25,000


では、こだわりポイントを深堀りさせてください、と申し出たところ、差し出してくださったのが、“クラシックコンフォート”の断面!

内側は、足入れや足あたりがよくなるレザーを採用。耐久性も増すのだそう。
「靴の本体とソールの接合には、加熱接着しながら成型するインジェクション製法を用いています。縫いつけるより、底がはがれにくくなるんです」

取材班のまわりに、「ブランドストーン」のサイドゴアブーツを雨の日に履いている人がいるのですが……。
「縫い目からの雨水の侵入が少ないので、フェスやアウトドアのような場面で履く人も多いようです」

なるほど! あと、かかとにある黄色いパッチのようなものも気になります。
「高性能なクッション素材のXRD®です。衝撃を吸収するので、足への負担を軽減してくれます。インソールのかかとの裏にも施されているから、長時間歩いても疲れにくいんです」

アウトソールは、劣化しにくく、頑丈なTPU素材を採用。溝が深く、滑りにくいというのも安心です。

抜群の存在感を放つ革は、履き続けていくにつれ色が濃くなり、ツヤも出て唯一無二の一足に。


右端が新品、奥が靴好きのスタッフが長年履きこんだものですが、同じものとは思えないほど味わい深くなっています。

今年、「ブランドストーン」はブランド生誕150周年。それを記念した限定モデルが、先月発売になったばかり。アッパーは“クラシックコンフォート”、ソールは“オリジナルズ”という、人気モデルを掛け合わせたスペシャルバージョンになっています。赤みを帯びたダークブラウンも絶妙!


「ブランドストーン」“BS150”¥26,000


質実剛健なサイドゴアブーツですが、インスタグラムなどのSNSでは、おしゃれに履きこなしている投稿がわんさか。
「その機能性の高さから、『ブランドストーン』の本場であるオーストラリアでは、足場が悪い土地で作業する人の“働く靴”として認識されているのですが、日本ではファッションとして取り入れている方が多くて。スタイリストさんからも『女性らしいコーディネートのハズし役になってくれてとても便利』と好評です」とは、プレスの山田涼子さん。

天候に左右されず、幅広いシーンで活躍してくれるサイドゴアブーツ、ぜひお試しを!

photo:花田 梢 text:三宅桃子


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シードコーポレーション(ブランドストーン)

電話 03-6709-9662
公式サイト https://blundstone.jp/

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