「コート選び」…おすすめ帖vol.44

『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる「季節のおすすめ帖」連載コラムです。季節ごとのおすすめの品を月に２回、ご紹介しています。

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photo：川本浩太　text：伊佐洋平　model：伊佐奈々

10月も終盤を迎え、そろそろ本格的にコートを求めに来店されるお客様が増えています。今年はどんなコートを手に入れるか？コート選びはなかなか難しいようです。それもそうでしょう。セーターやワンピースと違って、毎年買う人は少ないですから。でもさすがに、コート1着で過ごすのは心もとない。できれば最低でもよく着るコートが3着は欲しいところ。

 

①絶対防寒のコート（ダウンなど）

②おしゃれ着ウールコート

③軽い（薄手）コート

 

この3つがあれば、そう困ることもない。生活パターンに応じて、おしゃれ着を増やすか、

防寒コートを増やすか？薄手のコートを増やすか？経験上、③の薄手のコートは皆さんが最も買うことを戸惑うコートなのですが、実は年間で着る機会が最も多いコートであることは間違いのない事実なのです。このお話は、しつこいくらいにブログやこちらの連載でも書かせていただいております。もちろん、冬のコートの主役はというと、①、②なのでしょうが…。ですが今回は、③を少しご紹介させてください。

 

冬のコートとしては薄くて軽い、化繊のシャカシャカとしたタッチのコートです。

 

 

コーデュロイパンツにウールのセーターを着て、、その上から薄手のコート。

 

 

多分、お客様は皆さんこう聞くでしょう。「あったかいですか？」。温かい、とは言えないのが正直なところです。しかしこれは考え方の問題です。ウールの厚手のコートは確かに温かいし、ダウンなんて温かくて当然です。でも今のように気温が下がり始めた時から、11月いっぱい、そして年が明けて春めいてくる2月下旬や3月、春とはいえ肌寒い日もある4月、何を着ますか？

 

 

それはおそらく、こんなコートが大活躍するのです。

 

 

気分を変えて、リバーシブルで。

 

 

コーデュロイパンツにウールのセーターをシックに。

 

 

こちらもコットンの高密度な軽くて薄手のコート。お客様はこう言うかもしれません。「春のコートですか？」

 

実は昨年、こちらの連載でも同デザインのコートをご紹介しましたが、店頭では興味半分、戸惑い半分なお客様がたくさんいらっしゃいました。それもそうでしょう、昨年のものはもっと薄い素材でしたから。

 

 

ベルベット素材のパンツに白のセーターを。

 

スタイリングのちょっとした彩(いろどり)にポンチョ。このくらいのポンチョは、そのままコートも着られてしまうし、少し変形させたらストールの様にも使えるので、意外に使い勝手が良いのです。

 

 

ポンチョの上から薄手コート。これなら12月まで薄手が活躍しますよね。

 

 

少しおしゃれにスカートを履いてウールのセーター。いつもよりカジュアル感をなくしてお出かけしたい時。

 

 

こんな薄手のロングコートはいかがでしょう。

 

 

ウールのタッセル付きのストールを垂らして。

 

 

ウールリネン素材で裏付きですが、滑らかで薄いし、軽い。毛羽もないので春先にも活躍する。そろそろ始まる楽しいコート選び。薄手のコートもぜひ候補に入れてお考え下さい。

 

 

リバーシブルコート　

FIRMUM(フィルマム) ￥34,500+tax

コットンオーバーコート　

FACTORY(ファクトリー)　￥32,000+tax

ウールリネンロングコート　

NO CONTROL AIR(ノーコントロールエアー)　￥59,000+tax

コーデュロイパンツ　

blue in green(ブルーイングリーン)　￥24,000+tax

別珍イージーパンツ　

ARTEPOVERA(アルテポーベラ)　￥16,000+tax

ウールポンチョ　

Maison de soil(メゾンドソイル)　￥18,000+tax

セーター各種　

FACTORY(ファクトリー)　￥18,000+tax

タッセルストール

COOVA(コーバ)　￥24,000+tax

 

←その他の「アナベル」の着こなしはこちらから

＊編集部より　伊佐さんがこの秋注目している楽ちんパンツの着こなしを『ナチュリラ』vol.51秋号で特集していますよ。本誌のほうもぜひご覧になってみてくださいね！　

 

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