～「Less」よりvol.2 ～

うちのお店で12月５日から開催される、「Studio Prepa（スタジオプレパ）」によるガラス作品をご紹介します。

「Studio Prepa」は長野県にある吹きガラスの工房です。日本には大小含め約500ほどのガラス工房があると言われています。吹きガラスのなかでも‟宙吹き”と呼ばれる技法で平夫妻が生み出すガラス作品は、素材の良さ、造形美、佇まいの美しさ、手に取った時の感触、それを実現させる技術など、僕が惹かれる要素が多々あります。

数年前に工房での制作風景を見させていただいた時に、その理由が少しは感じられたのかと思います。炉の管理から素材の状態の見極め、そして1300℃くらいの温度で溶かしたガラスを、二人が瞬時にそれぞれの手と体を使い、頭の中にあるイメージをカタチにしていく共同作業。

用途が明快な食器だけではなく、そのもの自体の存在や美しさを自分なりに解釈できると、モノにも命が吹き込まれるのかもしれません。

シンプルでそぎ落とされたカタチの美しさは、自然の造形美と通じるものがあります。ぜひ、自分にとっての心地良い”モノ”との付き合い方を見つけてみてください。

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