家とお店をつなぐ服 vol.3 ―「POOL+」店主・妹尾圭子さん
シンプルでもディテールにひとひねり
個性的な袖やつや感のある生地、
重ね着などでほんの少しスパイスをきかせて。
「もともとシンプルな中に少しアクセントがある服が好きなのですが、特におすすめなのがスリット。動くと表情が生まれるし、インナーやパンツの色がチラリとのぞいて、ロング丈でものっぺりした印象になりません。家事や仕事にと動きやすいのもいいところ」
ほかにも、光沢や透け感のあるアイテムを加えたり、袖をまくったり、小さな工夫を重ねて、より自分に似合う着こなしを研究中。
「家にいる時間が増え、初めは一日中部屋着でいたことも。でも、好きな服を着たり、ピアスをつけるだけで気分が上がって、おしゃれの力に助けられました。家にいても、仕事をしていても、気負わずおしゃれを楽しむことでポジティブになれる気がします」
カットソーとパンツのワンツーコーデは、素材やデザインにこだわって、さりげなく個性的に。ボリューム袖が印象的な「ユニヴァーサルセブン」のトップスを、淡いピンクのサテンパンツにインしてすっきりと。細い黒の革ベルトで引き締め、甘辛バランスを整えて。
「エヴァム エヴァ」のわずかに透け感のあるブラウスの上に「イキ」のベストをオン、トーンの近いやわらかな白を重ねて着こなしにリズムを出して。ボトムは「ユニ」の黒のロングプリーツスカートを選び、モノトーンでまとめた大人の普段着に。
photo:回里順子 text:増田綾子
『ナチュリラvol.51 秋号』より
Profile
妹尾圭子
2009年に器店「プール プラス」をスタート。2018年、東京・富士見台に自宅併設のショップをリニューアルオープン。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。