「着回し」…おすすめ帖vol.54
『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる「季節のおすすめ帖」連載コラムです。季節ごとのおすすめの品を月に2回、ご紹介しています。
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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々
私が10代の頃からある言葉で、「着回し術」というのがありますが、あれはまさにスタイリングを磨く近道だと思います。理想はあってもなかなか全ては手に入らないし、手に入っても楽しいとは限らない。あるものを使って、少しだけNEWを取り入れて着回しを考えるのは、結構楽しいことだと思います。
今日はこちらの羽織ジャケットとパンツを着まわしたいと思います。素材は強撚のポリエステルでサラッとしていて気温が上がっても涼やかに着ていける素材です。強撚とは、強く撚った糸を使用していることを指し、そうすることでサラッとしたドライな感触の生地に仕上がります。弱撚にするとしっとりしたり、ふわふわしたりします。
まずは白シャツをタックインして少し綺麗にスタイリング。
同素材をセットアップで着ることで、お仕事などにも使えます。
裾のシャーリングは自身で調整ができますので、着るものや気分に合わせて遊んでみてほしいデザインです。下にはコットンの軽いシャツを着ていますが、暖かくなったらノースリーブや半袖に合わせて、夏場にも活躍します。
トップスや靴を変えてあげると、印象も変わります。
着回しですね。そんなに難しいことではないですよね。気に入ったお洋服をいろんな着方で着るということです。
色が変わって、オリーブカーキを着まわしてみます。
まずはこちらもセットアップでスタイリング。
同じ白シャツですが、タックインをするかしないかだけでも少し印象が違います。裾を出すとリラックスした雰囲気が出ています。
こちらの裾ゴムパンツは以前にもこういったロングシャツやワンピースに合わせて提案していました。シンプルなロングシャツやチュニックを着ただけで、少し個性を感じさせるおしゃれが楽しんでいただけます。
生地は驚くほどサラサラで、通気性もあるポリエステルですから、ワンピースやチュニックに重ねても快適です。こうなると、あらゆるものに合わせやすいように感じませんか?
羽織ジャケットもこんな風に使うと全く印象が変わるはず。着回しの楽しいところです。
ブラックはリネンのシャツジャケットに合わせて。少しフレアなシルエットがとても新鮮なジャケットは、テーパーシルエットのパンツととても相性がいい。
インナーにタンクトップを着て、前を閉じて着てもいいですし、このように薄手のブラウスを合わせてまさにジャケットのように使っても素敵です。
さらにジャケットだけ変えて同素材のセットアップにするとこのように。
最後はジャケットを残して、ワンピースを取り入れる。
ここまで変化すると、おそらく同じお洋服を着ているという印象はまったくなくなるのではないでしょうか。着回しは、自分も楽しいし、洋服もたくさん着てもらって喜んでいるはず。さらにおまけで、スタイリングが上手になる。着回しにトライするのは重ね着のある季節がおすすめです。まさに今の季節や秋。ぜひお試しください。
羽織ジャケット:NO CONTROL AIR ¥24,750
裾ゴムパンツ:NO CONTROL AIR ¥24,750
インナー白シャツ:ゴーシュ 20,900
黒いリネンブラウス:ARTEPOVERA ¥17,600
ブルーのロングシャツ:NO CONTROL AIR ¥26,950
サカナ屋パンツ:FIRMUM(今季完売)
柄のブラウス:SUSURI ¥42,900
天然染ワンピース:maison de soil ¥41,800
発売中の『ナチュリラ』春号vol.53でが伊佐さんがこの春気になるアイテムをご紹介していますよ。本誌のほうもぜひご覧になってみてくださいね!
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