まずは「やってみる」ことが新しい扉を開けるコツ　細山田亜弥さん Vol.2

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帰国後、しばらくして今度はシンガポール駐在に。やっと日本に戻ってから、今度はもともと好きだったという料理とお菓子作りを学ぶために「ル・コルドン・ブルー」の日本校に通い、グラン・ディプロムを取得。２年前に会社を辞め、カフェをオープンしたというわけです。

さらにグラフィックデザイナーでもある夫が集めていたヴィンテージの活版印刷機を使い、制作スタジオもオープン。輝かしいキャリアを簡単に脱ぎ捨て、「もうひとつの人生」を手に入れた潔さはすごい！

仕事を辞め、着なくなったジャケットやスーツを処分したら、クロゼットはスカスカになったそう。そこで、好きなデニムやカットソーを中心に、デイリーに着る服を揃えました。

「襟が詰まったものは似合わないので、Vネックのデザインが中心。必ずどこかに色を取り入れるようにしていますね」

こうして、マイルールに基づいたカジュアルスタイルが、新しい毎日の制服になりました。

人生の岐路に立ったとき、細山田さんはとても身軽。「できなかったらどうしよう？」ではなく「やってから考える」というのがいつもの方法。「やったことがないこと」の中には、未来の自分を成長させる発見と喜びが詰まっているのだと教えていただきました。

photo：和田直美　text：一田憲子

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