「心師道(しんしどう)」…おすすめ帖vol.58

おしゃれさんコーディネート
2021.06.12


『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる「季節のおすすめ帖」連載コラムです。季節ごとのおすすめの品を月に2回、ご紹介しています。

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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々

 

毎回、明確なテーマを持ってコレクションをお披露目する「ASEEDONCLOUD(アシードンクラウド)」の今シーズンのテーマは、「shinshido(心師道)」という聞き慣れない言葉でした。それもそのはず、デザイナー玉井さんの考えた架空の職ですから。「心師(しんし)」は簡潔に説明すると、山の手入れをしながら人々の心に花を咲かせるため、大道芸を披露する人のこと。中でも、桜の手入れをする人を「桜師(さくらし)」と名付けていました。そんな物語の背景まで設定して、デザイナー本人が物語に入り込む。「ASEEDONCLOUD(アシードンクラウド)」の素敵な洋服の数々は、その物語の登場人物が着るものを想像して作り出している。今回、心師道の主人公は「10代目花咲か爺さん」で、大道芸もやるのに人前に出るのがとっても苦手な男性です。

 

人里離れた山の中で暮らす、人見知りな10代目花咲か爺さんは、人は苦手だけど自然が大好きで虫にも好かれるお人柄です。様々な昆虫が刺繍されたシャツ生地は、そんな彼のために玉井さんが作り出した特別な布地です。本物の昆虫が苦手な人でも、可愛らしく見えてくるほどの出来栄えです。

 

 

ウェストまわりをキュッとできるコンパクトなデザインは、あらゆるパンツスタイルはもちろん、スカートにも素敵です。

 

 

今回は高機能で涼しいクールマックスのパンツにクラシカルな雰囲気でスタイリングをしてみました。

 

 

10代目花咲か爺さんの時代には、スニーカーもないはずで、きっと男性でもこんな靴とズボンを履いていたのではないでしょうか。仕事の帰りには山道で山菜を積んで家路に着く。

そんな想像をしながらのスタイリングです。

背面は全て昆虫刺繍でいっぱいです。ウェストを絞れるデザインは、ちょうど良くパンツのギャザーと重なり合い、いいドレープ感。

 

 

ロングスカートに合わせて、より女性らしく。

 

 

袖口のカッティングもクラシカルで素敵です。

 

 

刺繍でも物語と同じくらい遊び心を感じさせます。一匹だけはぐれたてんとう虫が可愛らしい。どこへ行くのかな?ついて行ったら楽しそう。

 

 

昆虫刺繍ブラウス:ASEEDONCLOUD ¥28,600(税込)

 

 

 

発売中の『ナチュリラ』春号vol.53でも伊佐さんがこの春気になるアイテムをご紹介していますよ。本誌のほうもぜひご覧になってみてくださいね! 

←その他の「アナベル」の着こなしはこちらから

 

アナベル

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営業時間:11:00~20:00 水曜定休
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