価値ある大人のベーシックってなんですか? Vol.1

大人になったら、着たい服
2021.07.19

若い頃、あれこれいろんな服を着てみて新たな自分を発見するのも楽しかったけれど、歳を重ねた今、本当に欲しいものは「いつも同じ私」でいられるベーシックなアイテムです。でも、自分にとってのベーシック=基本ってなに? そんなおしゃれの根本を長年アパレルの世界の第一線で働き今、大人気の「マダムH クローゼット」のデザイナーとして活躍する佐藤治子さんに伺いました。



1.
無理して誰かと同じに
しなくたっていい。
自分のスタイルは
自分で決める

パンツスタイルが今の主流だからといって、無理してパンツをはく必要はありません。ワンピースが好きならば、一年中ワンピースだっていいんです。大事なのは、自分に何が似合い、何を着れば自分らしくいられるかを見極めること。「自分で決める」という覚悟が、スタイルをつくります。


シャツワンピースでもカジュアルになりすぎないのは、薄手のサマーウール素材だから。広がりすぎず落ち感がきれい。ひじが隠れる長め丈の袖が上品で春先から夏まで活躍する。

 


2.
安いものを
次々買い替えるより
上質なものを
長く自分の定番にする

コートなどベーシックなアイテムは自分の身の丈よりも、やや上の値段のものをエイッと思い切って手に入れてみて。流行に左右されないベーシックなものほど、上質さによって、おしゃれ度に差が生まれます。短い周期で買い替えるより、5年10年と着続ければ、結局そのほうがお得です。


かつて英国老舗ブランドのライセンスを手がけ、トレンチコートブームの立役者ともなった佐藤さん。その技が詰まった一着は、正統派デザインの中に、少しだけモードな香りを。

 


3.
「今の時代」の
風を感じて
サイズ感を
アップデートする

流行を追うことはもうしないけれど、「今の風」を知る感度はおしゃれには欠かせません。ワイドパンツが主流なら、若い人がはく形のまんまではなく、自分が似合うワイドパンツを探してみる……。さらには、自分の体のサイズの変化をきちんと把握しておくことも「古い人」にならないためには必要なことです。


メンズのスーツ用のサマーウールを使ったワイドパンツは、太すぎず、洗練された形。ネイビーのストライプは、どんな色のトップスと合わせてもカッコいい。

 


4.
ここまで出せるという
金額の基準を上げて。
いいものを買ってみれば
「いい」の理由がわかる

今まで1万円以下のシャツしか買ったことがなければ思い切って3万円のシャツを買ってみる。そうすると、肌ざわりが違う。はおったときのシルエットが違う。無理せずラクに着こなせる、着心地が違う。と、値段の差の意味がわかるはず。いいシャツを一枚買うことで「おしゃれの理由」が理解できます。


デコルテラインを美しく見せたり、さりげなく襟を立てたり、体のラインに沿ったり……。細部まで計算し尽くされたシャツは、窮屈でなく着心地のよさも抜群。

 

photo:和田直美 text:一田憲子

→Vol.2に続きます

 


もっと詳しい内容は、ただいま発売中の
『大人になったら、着たい服 2021 春夏』でご紹介しています。
ご覧になってみてくださいね。

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→その他の『大人になったら、着たい服』の記事はこちら

Profile

佐藤治子

Haruko Sato

1947年生まれ。アパレルブランドのデザイナー、ディレクターとして40年以上のキャリアを持つ。2011年にお直しサロン「リモデ」をスタート。現在は「マダムH クローゼット」のデザイナーとして価値あるベーシックなアイテムを提案。
https://www.madamehcloset.com

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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