心は自由に、旅するようにおしゃれを楽しむ クリスティーナ・ジッティさん Vol.1

大人になったら、着たい服
2021.07.21

スタイルを持ったニューヨークの女性たち。“自分らしい”おしゃれや暮らし方の流儀を現地在住のコラムニスト・上野朝子さんにリポートしていただきました。



インド、メキシコ、
トルコの空気に惹かれる。
出かけられない今は
自分を見つめ直す機会に


この日、クリスティーナに会いに出かけたのは、ニューヨーク・ブルックリンの自宅ではなく、車で約3時間のロングアイランド州・サウスハンプトン。長年ウィークエンド・ハウスにしていた一軒家を、去年の3月から住まいにしているという。

「マッタ」をスタートして以来、1年の約4分の1を旅先で過ごすという多忙な暮らしを続けてきたクリスティーナ。インドへは年に2~3回、メキシコやトルコにもよく行っていた。異国の空気に触れ、その土地に根づくオーセンティックな職人たちの手仕事に出会うことは、仕事以上の喜びがあった。



「それが叶わない今、仕事には厳しい面も多いけれど、自分を見つめ直すいい機会にしようと思ったの」

去年は、マンハッタンにあった2つの店舗を思い切って閉店した。

「忙しい暮らしのルーティンをなんとかしたいと思う気持ちは以前からあった。意図せずに、そのタイミングがやってきて、背中を押されたという感じね。後悔はないわ」

 

家での定番は
チュニックとジーンズ。
心落ち着く
ブルーに囲まれて


今は仕事もコンパクトに家の中で。

「マンハッタンのアトリエは地下にあったから、光の中でデザインを考えられるのを、とても贅沢に感じているのよ」とクリスティーナ。

近くのビーチへ歩いて5分で行けるのも、この家の好きなところ。

「子どものころ、私の両親は、よくコモ湖に連れていってくれた。その楽しい思い出のおかげで、今も水辺が大好きなの。私の娘たちにも、自然の恩恵を受けながら成長してほしいと願ってきた。子ども時代に自然に触れることって、とても大事だと思うから。おかげさまで、娘は2人ともサウスハンプトンの暮らしを気に入ってくれているわ」



家の近所には野鳥保護区もあり、家族みんなの大好きな散歩スポットになっている。ブルックリンよりも外を歩く時間が多くなって、ジーンズをはく機会が増えた。

「海が近いせいか、前よりもブルーを着ることが多くなった。インディゴやターコイズは、私にとって心が落ち着く色」

 

photo:Kimisa text:上野朝子

→Vol.2に続きます

 


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Profile

Cristina Gitti

クリスティーナ・ジッティ

イタリア・ミラノ生まれ。26歳で渡米。NYの人気ブランド「matta(マッタ)」のオーナー兼デザイナー。2007年に発表した「デュパタ(通称ポンポンストール)」が日本でも大ヒット。プライベー卜では、2人の娘の母としても多忙な日々を送っている。
https://mattany.com

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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