「日がなビル」の中に佇むセレクトショップ「DOKODO(ドコド)」
昨年とは違い、この冬はそろそろおしゃれして出かけたいなと感じている方、買い控えていた冬物を久しぶりに探したいなと思っている方も多いと思います。というわけで、12月の「今日のひとしな」は、そんな気持ちにしっくりくる服や小物が揃うセレクトショップ「DOKODO(ドコド)」に担当していただくことになりました!
お店の場所は、三重・四日市。小さなビルのワンフロアにあった「DOKODO」が、すぐ裏手に建てられたこちらに移転したのは昨年のことです。このグレーの壁が印象的な建物は、日がな一日、のんびり過ごしてほしいという思いと、地名の「日永(ひなが)」をもじって「日がなビル」と名付けられました。
ビルの入口ドアを開けて左に進むと「DOKODO」があります。通り抜けるだけで楽しい大きなオープン棚には普段使いできる器や雑貨が、そしてその奥には、シンプルで上質な大人の日常着が並んでいて、ドキドキワクワクが止まりません!
そして「日がなビル」には、他にもお楽しみが。一度入口まで戻って、反対側の右に進むと、よりトレンド感を意識したカジュアル服が揃う「着楽(チャクラ)」、さらに上階にはメンズを中心に扱う「Diffusion(ディフュージョン)」が入っています。ビルの中をゆっくり巡ることで、違うコンセプトのセレクトアイテムを楽しめる仕掛けになっているのです。来月の「今日のひとしな」では、この2つの姉妹店のアイテムも時々登場する予定ですよ。
ちなみに近所には、系列のアウトドアショップやピッツェリアも。文字通り、日がな一日過ごせそうなエリアになっています。夫婦や家族で遊びにくる人も多いというのもうなずけますね。
「DOKODO」の店内に並ぶのは、落ち着いた雰囲気の、素材にこだわりのある着心地のいい服や小物たち。「お客様は、お店のスタッフとたくさん話してじっくり考え、納得したうえでお買い物してくださる方が多いですね。自分の好きなものや似合うものがわかっていらっしゃるので、同じ白系でもベージュ寄りじゃないほうがいいとか、体型カバーできるサイズ感はこっちとか、そんなお話を聞くことで僕たちも勉強になっています」
ん……? 僕たち? そうなんです、「DOKODO」のスタッフは、店主の日比さん(写真中央)を筆頭に、ほぼ男性陣で構成されているのです!
「展示会をまわって、仕入れるアイテムをセレクトするのも僕たちが担当しています。こういうショップでは珍しいかもしれませんね。でも店頭で、それぞれの服が作られた背景やストーリーを熱く丁寧に伝えたり、試着時にあえて客観的な意見をお伝えしたりと、僕たちなりの方法でお客様の背中を押すという役割が担えているんじゃないかなと。お買い物のサポート役、という感じです」
「うちはオンラインストアへのお問い合わせも多く、『この服を着用したときの後ろ姿が見たい』といったご要望をいただくこともあります。いつもは即対応が基本なのですが、さすがに僕たちは着られない。週に1、2回出勤する女性スタッフを待っての撮影になるので、『4日後に写真をお送りします』というお返事をすることも。なぜ4日後?? ですよね(笑)」
姉妹店で様々な業務を経験したのち約5年、立ち上げからずっと「DOKODO」に携わってきた日比さんも、ここ2年ほどの世の中の変化には戸惑いがあったそう。ただ、そんな状況だからこそ改めて「それぞれのアイテムにきちんと語れるストーリーがあること」「ブランドのコンセプトがぶれないこと」の大切さを実感。オンラインでの販売が増えたとはいえ、ブランドから受け取ったメッセージをきちんと伝え、お客様の要望に耳を傾けるという基本姿勢は変わりません。
「DOCODO」では、日々の食卓が楽しくなる器、ヒバチップやお香など香りのものなど、ライフスタイル雑貨も少しずつ増やしているところ。特に「AJI PROJECT」の植木鉢はなかなか手に入らないレアものだそうですよ。
トレンドに左右されず、長く愛せる服や小物の品ぞろえがピカイチの「DOKODO」。ぜひ、明日からの「今日のひとしな」を、この冬のおしゃれ計画にお役立てくださいね。
三重県四日市市日永5-12-16
TEL:059-349-6815
営業時間:12:00~20:00
定休日:火、水曜(祝日は営業)
https://dokodo.jp
Instagram「@dokodo_mie_official」
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。