60歳店主が83歳の母とコーデ連載始めます！

新年明けましておめでとうございます。そして初めまして。高知で「ANOUCK（アヌーク）」という小さな洋服店を営んでいる森 厚乃と申します。

この連載のお話をいただいた後、よくよくサイトを見てみると「おしゃれさんコーディネート」という連載タイトルではありませんか！ 私は「おしゃれさん」ではなく、ただの「おしゃれが好きなおばさん」なんですよ〜。……と、初めに言い訳をさせていただいて(笑)、そんな私なりのおしゃれに対する思いなどを、つぶやいていきたいと思います。１月、４月、７月、10月を担当しますので、１年間どうぞよろしくお願いいたします。

コート、大事です。
色の白いは七難隠す、ではないですが、コートがあれば三難くらい隠せます。

こちらのコートは、ウールの表面を滑らかに加工した表地と裏地を、ボンディング加工で貼り合わせています。裏地はとても素敵なチェック柄なんですが、惜しいことに写真では見えてないですね……。

パリッと張りのある生地は、横から見るときれいなAラインシルエットになります。

唐突ですが、83歳、母です。モデルをお願いすると、わりとノリノリの返事でした（笑）。着用しているのは「ヤエカ」の定番ステンカラーコートのロングタイプです。

ナイロン混の素材ですので、インに薄手のダウンジャケットなどを重ね着すると、真冬でも大丈夫です。

「今晩のおかず何にしよう」みたいなことを考えていても、このコートの後ろ姿からは、「今晩はとっておきのワインをあけましょうか」と聞こえてきます。笑

コートの中に着たタートルニットは「ジョンスメドレー」。定番の30ゲージのものは、私自身も大変愛用しています。お値段は、ちょっとハードルがありますが、20年着ているというお客様もいらっしゃいます！

洗濯も手洗いで十分大丈夫です。ウールは羊の毛、あまり洗濯で水を通さないほうがいいと聞いたので、告白するとシーズン中は洗いません。がしかし加齢臭も気になる年頃ですので、帰ったら衣類用の消臭スプレーをかけておきます。

母が着用したポロニットは、メンズのSサイズです。今回初めてメンズサイズをオーダーしましたが、これが女性にもサイズ感がとても良くて、発見でした！

ツインニットというと、半袖とカーディガンの組み合わせだと思っていましたが、長袖同士を重ねてみると実はとっても暖かいんです。またアクセサリーなどを足せば、少しきちんとした場所にもお出かけできそうです。そこはやっぱりスメドレー、フォーマルな顔も見せてくれます。

店頭ではトップスをインすることを結構おすすめいたしますが、お腹が出ているからと抵抗ある方、やはり多いです。むしろ出ているからこそインしてみて下さい。が持論。トップスをアウトにすることで、余計にお腹周りが強調して見える時がありませんか？ 一度挑戦してみて下さい。きっと周りの人から褒められます。

そして、インにした時、ベルトをするのもおすすめです。目線がベルトにいくため、意外にもお腹の方はスルーされます。

パンツは、どちらも「ヤエカ」のチノパンツですが、私は細身のチノクリーズドのベージュカラー、母はゆったりとしたワイドストレートのカーキカラーです。

撮影の裏側の実態はこんなものです。「老々コーディネート」とでも申しましょうか (笑)

連載では、母もちょいちょい登場いたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

Phlanne’l Winter Harrington Coat/beige
YAECA ステンカラーコートロング/kahki

JOHN SMEDLEY タートルニット/dk cocoa
JOHN SMEDLEY クルーニット/hepburn smoke
JOHN SMEDLEY クルーカーディガン/hepburn smoke
JOHN SMEDLEY Men’s ポロニット/hepburn smoke

YAECA チノクリーズド/beige
YAECA チノワイドストレート/kahki

hair&photo：藤岡ちせ（APARTMENT 102.）

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