季節の変わり目のデニムスタイル
こんにちは。熊本・南阿蘇「robin ASO」の土持加奈子です。
日ごとに春めいていくのを感じつつも、朝はまだ寒いですね。
この時季は、「さて、今日はどんな服を着よう?」と毎朝迷ってしまいます。そのような日に、強い味方になってくれるのが「デニムパンツ」だと思います。というわけで、3月最終週のテーマは「春のデニムスタイル」です。
私は20代の頃、欧米のデニムブランドを輸入販売する会社に勤めていました。当時は通勤もデニムスタイルでしたので、“365日、デニムで過ごした“と言っても過言ではありません。
一般的に、どんなトップスにも合うと思われる「デニムパンツ」ですが、若い頃と年齢を重ねた今との違いのひとつに、トップス選びを慎重にしていることがあるかもしれません。
さて、1つ目のコーディネートは、ウォッシュ加工したブルーデニムに、ハイゲージニットを合わせたスタンダードなスタイルです。
「upper hight」の「THE EIGHTY’S」
パンツはテーパードのストレッチデニム。ジャストサイズよりもワンサイズ上をはいています。力を抜いた程よいゆるさのあるシルエットで、足首が見える丈なので春らしくすっきりと着られます。
トップスはコットン100%の軽くてとてもソフトなニットで、体の線が出過ぎない、でもゆる過ぎないものを選びました。(こちらも春と秋、季節の変わり目にとても重宝します。)白いインナーを裾からチラッとのぞかせると、暗い色のニットが明るく感じられるのではないでしょうか? シューズはレザーですが、ライトグレーで春らしさを意識しています。
2つ目は、細身のインディゴデニムに、リネンブラウスを合わせたスタイルです。デニムはストレッチ入りの細身のテーパードをはいています。
「upper hights」の定番モデル「THE STELLA」
トレンドのダボっとしたデニムも良いですが、庭仕事をしたり車に乗ったりと屈むことが多い山暮らしを始めてから気が付いたのは、「ストレッチ入りの細身デニム」が結局のところ一番動きやすく、見た目にもバランスが取りやすいのではないか、ということです。山に居ても街に居ても、さらに歳を重ねても、ずっと着ていたい一本だと思っています。
ブリーチ加工をしていない、“RINSE”と呼ばれる、インディゴそのままの表情が美しいカラー。品がありカジュアル感が抑えられるので、一枚持っていると重宝する色です。
「デニムパンツ」は、元々はアメリカの金鉱の作業着が始まりなだけあって、生地はタフで無骨な印象があるので、トップスは柔らかで軽い、柔和な雰囲気のものを選ぶようにしています。
グリーンのトップスは「fog linen work」のドルマンスリーブのブラウスです。Tシャツ感覚で楽に着られるリネンのプルオーバーは、ラフにならないので、大人のデニムスタイルに取り入れやすいと思います。
今季のfogのウェアは、日本のブランドではあまり見かけないような素敵な色が多いと感じています。
3月の連載は今回が最終回です。次回は6月を担当させて頂きます。
最後に、当店から車で10分のお気に入りスポットでの一枚です。「野焼き」が終わり、丸焦げの様相となった芒原と、阿蘇の春を詠んだ一句が刻まれた句碑。また6月にもこの場所で写真を撮って、初夏の景色をお届けしたいと思います。
「大阿蘇の霞の端に遊びけり 藤崎久を」
<STYLE1>
デニムパンツ:<upper hights>THE EIGHTY’S (私物)
トップス:<HAU>コットンニット
インナー:<evam eva>コットンノースリーブカットソー
シューズ:<Fru.it>レザースリッポン(私物)
<STYLE2>
デニムパンツ:<upper hights>THE STELLA (私物)
トップス:<fog linen work>ニナトップ(ヴェールエコッセ)
シューズ:<LAUREN>エスパドリーユ(私物)
住所:熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽3811-1
電話:0967-67-2338
メール:info@robinaso.com
営業時間:午前11時〜午後6時
定休日:水曜、木曜(祝日の場合は営業)
https://robinaso.com/
ONLINE STORE:http://robinaso.theshop.jp/
Instagram:@robin.aso
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