60代だって80代だってTシャツ&デニム着るならボトムイン!
こんにちは、高知のセレクトショップ「ANOUCK(アヌーク)」の森 厚乃です。今週も60歳店主のおしゃれについてのつぶやきにお付き合いくださいませ。
Tシャツとデニム、もとはアンダーウェアと作業用のズボンだったからでしょうか、こんなにも難しい組み合わせはないんじゃないか、と思うくらいです。ベーシックなスタイルだからこそ、ちょっとしたトレンド感も大事になってくると思います。
ひと昔前は、チビTにブーツカットデニムが世の中を席巻していましたね。最近は、マリリンモンローがはいていたような、ウエストがキュッと細くなったデニムが流行ったり、Tシャツのほうはビックシルエットになったりしていますね。そんな今のトレンドを意識すると、それこそ何を着ればいいの? となってしまいます。
ただ年齢を重ねてくると、作り手の方が苦心を重ねて生み出した素材や、丁寧な縫製など、服のディテールのほうに目がいくようになりました。「上質な大人服」というと聞き慣れた言葉になってしまいますが、そうして作られた上質な服は、着るだけで大人の着こなしへと導いてくれるのです。私自身、着こなしがとても下手なので、そうした服の持つ力に助けてもらっています。
程良いゆるさのTシャツとデニム地のパンツを、83歳の母に着てもらいました。
「ヤエカ コンテンポ」の黒のTシャツは、ゆったりとした身幅で、袖丈も長めになっているので、Tシャツが苦手になってきたという方にも、着ていただきやすいと思います。そしてやっぱり、Tシャツもボトムインをおすすめいたします。
最近、店頭でお客様から「お母さんは、お腹が出てないき、絶対インできるがよ」(土佐弁です)と言われたのですが、いえ、間違いなく出てます(笑)。格好よくインするコツは、ちょっとゆったりしたTシャツを選ぶことと、ウエストでブラウジングするようにすること。これで気になる胃のあたりも目立ちにくくなります。
ちなみに母はこのTシャツを気に入って、撮影のあとお買い上げしていました。
ボトムはデニムに見えますが、デニム地のベイカーパンツのようなデザインのものです。普通の5ポケットのデニムは「お腹が余計にポッコリ見える」という、以前からの母の意見を尊重してこちらをチョイスしました。
このパンツは、リネン混で生地も軽めなので、暑い夏でもデニム特有のムレ感がなく、またクロッチ部分はガゼット仕様で、動きやすくなっています。
私は母と同じパンツに、毎年大愛用の「フィルメランジェ」のTシャツを合わせました。大きすぎず小さすぎず、袖も短めの極オーソドックスなTシャツですが、高品質の超長綿を使用しているので、毛羽の少ない滑らかな風合いです。年々、肌が敏感になっている私ですが、こちらのTシャツだと大丈夫です。
何年も着て色あせてきた黒や紺のものは、寝るとき用にするぐらいで、もはや夏はこのTシャツから離れられません。色違い、サイズ違いで揃えているので、夏に私を見かけた人からは「また同じTシャツじゃない?」と疑惑を持たれているかもしれません(笑)。
血管も浮き出て、シミもすごい、ありのまま過ぎる手ですが、半袖の季節になると、やっぱり腕にはブレスがほしくなります。
母と私がつけている石の入ったブレスは、数年前に購入したメキシコのデザイナーのもの。渋みのあるシルバーの色も気に入っています。
いつも撮影でヘアメイクをお願いしている藤岡ちせさんが、おそろい風な“くりくりヘア”にアレンジしてくれました。母はパーマをかけていますが、私の場合はパーマなしで、このくりくりヘア! おしゃべりしていたので、どうやってスタイリングしていたのか見ていなくて、気に入ったのに自分では絶対にできそうにありません。
雨の合間、撮影場所の外の緑がきれいでした。
母
YAECA CONTEMPO リラックスTシャツ/black
YAECA US NAVY デニムパンツ/indigo
私
Fil Melange JAMES/white
YAECA US NAVY デニムパンツ/indigo
R&D.M.CO- P.F MARCHE BAG/margaret
撮影・メイク・ヘアアレンジ:藤岡ちせ(APARTMENT 102.)
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