その④Mimiさん「おしゃれ迷子期」に髪を切る
4回連載「Mimiさん 60代のおしゃれの見直し」特集も今日で最終回。YouTubeチャンネルMim's lifeを運営し、テレビや雑誌、ウェブサイトなど多数のメディアで注目を浴びているMimiさんの、これまでの歩みや、着こなし、考え方などをご紹介してきました。最終回の今日は、Mimiさんのヘアスタイルについて深彫りします。
この記事は、Mimiさんの初の著書『60代のおしゃれの見直し 今を楽しむ服を着て』、3月28日に発売した『大人になったら、着たい服2024春夏』から一部抜粋してお届けします。
60歳を前におしゃれを改革しました
『外見は内面のいちばん外側』といわれますが、確かにそのとおり。その時の自分の心境や好みが身なりに表れるのだ、と過去の自分を振り返って思いました。40代は広告というクリエイティブな仕事が楽しく、おしゃれはシンプル路線の『できる女風』に。ところが49歳でリストラされたことで、仕事も自分のおしゃれの方向性も見失ってしまいました。とはいえ、生きていくためには働かなくてはいけません。焦っていたところに、知人の紹介で新しくオープンするカフェで働かないかと誘ってもらい、社員になりました。平日は当時の制服だった黒のデニムパンツに合うトップスという格好で過ごし、休日はカジュアルな服装。加齢による衰えも感じ始め、すっかりおしゃれ迷子状態に――。おしゃれをしたくても『何を着たらいいのかわからない』という思いを抱えていました。
癖毛を生かしたショートヘアで
自分らしさを全開に
美容師さんが好みを熟知してくれているので、いつもお任せで。
美容に最もお金をかけていたのは40代のころ。４カ月おきに縮毛矯正をしていたのがその理由です。髪が傷むし、いつかはやめなくてはいけない。そう思っていた49歳のときに出会ったのが、今通っているヘアサロン「BESTADIO」。初めてうかがった時から「癖毛を生かそう」と提案してくれ、徐々に短くなっていきました。次第に長年抱えていた『直毛への執着』からも解放されて、気持ちが楽に。年を重ねるほどに少しずつ老いを受け入れられるようになるのと同じで、コンプレックスも少しずつ気にならなくなるものなんですね。
60代の今のお手本はフランス人のふわふわヘア
60代の今のお手本は、ファッション誌で見たフランス人のふわふわヘア。日本人は頭頂部が平たいので、縦にボリュームを出しています。黒髪は色を抜いてブラウン系に染め、白髪となじませてもらっています。
額から後頭部までを縦につないだ『モヒカンライン』にボリュームが出るようにカット。顔まわりは短く、コンパクトにして小顔に。
毎日のお手入れには「オーガニックノート」のシャンプーとトリートメントを使っています。トリートメントでツヤと潤いを補給。スタイリングは「ルシードエル」ニュアンスデザインワックスで。
髪型を変えたら、可愛い服を上手に着られるように
襟のかわいいブラウスも甘くなりすぎずに着られるのが、ベリーショートのいいところ。「ディージーワイ」のブラウスに「サニークラウズ」のストンとしたサロペットを合わせて、かわいらしさをほどよく引き締めて。襟のフリルを絞るリボンは、結ばずに垂らしたままにして、縦ラインを作ってシュッとしたシルエットに。
取材／多田千里 八木優子 撮影／清永洋 井戸宙烈
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その②Mimiさん「ユニクロ」「無印良品」で旬を楽しむ着こなし
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Profile
Mimi (Mimi’s life)
高知県在住。1960年生まれ。61歳の時YouTubeチャンネル「Mimi’s life」を開設。現在、チャンネル登録者数は約6.2万人。「60代ひとり暮らし」をベースとした衣食住のアイデアを発信中。20代〜80代までの幅広い女性に支持されている。母親が介護施設に入居したのを機にひとり暮らしとなり、郊外のマンションに猫と暮らす。県内のカフェで店長を長年務めた後、現在は同会社のパート勤務に。著書に『60代ひとり暮らし 明るく楽しく生きる術。』『60代のおしゃれの見直し 今を楽しむ服を着て』（ともに主婦と生活社）、『Mimi’ｓ life MAGAZINE』（扶桑社）がある。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。
