「新しい始まりへ」~おしゃれ暦vol.27~弥生
『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる、季節のおしゃれエッセイ、第27回目です。
いよいよ3月。まだまだ肌寒い日のほうが多いですが、確実に春の足音が聞こえてきましたね。別れと出会い、節目の行事が多いこの時期のおしゃれは“きちんと感”が必要とされる場面も多くて……。
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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々
最近は、二分の一成人式なるものがある。
ご丁寧に2回行われる。
一回目は夫婦で参加したが、2回目は妻だけ参加した。
2回目には、母から子供への手紙を渡したりしたそうだ。
やんわりといい雰囲気の中、下の子の教室に向かうと、
大きな声で走ってくるわが子が、落とし物を拾おうと、、
ランドセルを背負ったまま下を向いたとたん、
中身がバサバサッ!
その周辺が笑いの渦になったその時、先生がやってきて、
「人の失敗を笑わない!」と大きな声で注意したそうだ。
でも、その時誰よりも笑っていたのは、本人と妻だった。。
年度末の学校は大忙し。
かしこまった装いが必要になる場面もありそうだ。
パリッとしたコート地の
パリッとした襟元で気が引き締まる。
一重でシャツのようにたくさんの釦が並ぶ、素敵なスプリングコート。
コンパクトに見えつつも、しっかりとジャケットの上から着られるデザインのコートは、移り気な春の気候に取り入れやすい。
スカートやワンピース、もちろんパンツにも合わせやすい着丈。
重ね着もどんどん楽しんでほしい。
前を開けてコートを着られる喜びは、春ならでは。
インナーとの色合いも楽しみたい。
いつもの革の鞄を引っ掛けて。
馴染んでくると道具感が増してくるのも、革小物のいいところ。
コートの下は、ノースリーブのワンピースと
ショート丈のボレロジャケットのセットアップ。
ザクッとした個性的な素材感に気分も上々だ。
少し前を開けて、ヒモで結んでもいい。
少しかしこまったときは、アクセサリーにも気を配りたい。
あまり盛り付けたくない時は、シンプルでいて、
付けたときにしっかり存在感のあるものを選びたい。
学校や会社の年度末、
慌ただしく式典を迎えると、いよいよ春を実感する。
まっさらな気持ちで、新しい始まりに臨みたい。
コート:susuri ¥32,000+tax
ジャケット:susuri ¥32,000+tax
ワンピース:susuri ¥32,000+tax
シューズ:catworth ¥22,000+tax
バッグ:teha’amana ¥26,000+tax
ブレスレット:vali 私物 ※3月18日~25日でアナベルにて開催する3人展に出展予定
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