【自分を知った大人服】土井内淑子さん 「アジテーションズ・ダイアリー」代表
歳を重ねるおしゃれに
何より必要なのは、
水泳とストレッチ
「リーバイス」“501”に仕立てのいいメンズシャツで知られる「サルバトーレ・ピッコロ」の白シャツをきっちり合わせ、「ジョニー・モーク」の革靴を。土井内さんが選ぶアイテムは、ほとんどがメンズ仕立てのものです。女らしさを削ぎ落としているのに、逆にショートカットのその姿のつややかなこと!
若いころから洋服が大好きだったものの、アパレル業界で働くとは思ってもみなかったそうです。縁あって29歳で「レナウン」に企画営業担当として入社。そこで出会ったのが、ファッションプロデューサーとして知る人ぞ知る大槻望さんでした。
「洋服はもちろん、ジャズに詳しく、インテリアにも造詣が深い。広い視野を持ち、それをファッションに落とし込む。私もそんな仕事がしたいと思いました」
当時はまだ女性の営業職がいなかった時代。土井内さんは、自分で企画したアイテムを飛び込みで売り込みに行ったそう。
「商品でなく、“自分”を売り込む。スーツを着込んで、靴に気をつけて……。ハッとする新鮮な印象を与えることさえできれば、自然にうまくいきましたね」
Vol.2へ続きます
photo:中川正子 text:一田憲子
Profile
土井内淑子
「レナウン」勤務を経て、アパレル企画会社「フェイスクルー」を立ち上げる。企業のブランドプロデュースなどを手がけ、10年前よりレッグウェアを中心としたブランド「アジテーションズ・ダイアリー」を展開している。
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