“白さえあれば”の春コーデ 「ダンスコ」ディレクター 荒井博子さん
胸元にギャザーが寄ったコットンのワンピースは、伊藤まさこさんがデザインした「&」。カシミアのカーディガンに、リネンのパンツ、足元は「ダンスコ」の“イングリッド”。色々な質感の「白」を重ねることで、軽やかでも奥行きのあるコーディネートに。
オールホワイトの着こなしには
存在感のあるかごバッグで抜け感を
「どんなお店をのぞいても、つい白の服に目が行く」という荒井さん。“オールホワイト”の着こなしは、小物使いがポイントだそう。「ちょっとおしゃれ感を出したいときには、全身白を選びます。どこか素朴な風情のかごバッグでほどよい抜け感をプラスします」
「いつも白い服ばかり買っているね」。荒井さんと親しい友人がそんな風に笑うほど、荒井さんのワードローブには「白い服」は欠かせない存在です。好きになったのは幼稚園の頃から(!)と言いますから、その偏愛ぶりも筋金入り。
「元気がないときも、袖に腕を通せば気分が上がりますし、顔映りもよく、合わせる色に調和してくれる。カラフルな色にも惹かれますが、強い色はずっと着ていると、ときどき重たく感じるときも。でも白ならたとえ24時間着ていても、その時々の気分に自然になじんでくれるのも魅力ですね」
服はもちろんのこと、バッグや靴、日傘などの小物類、井藤昌志さんのオーバルボックス、ベビーアルパカのぬいぐるみなどインテリア小物でも白は大充実。アクセサリーも白い輝きが魅力のパールがお気に入り。
白を着るときに注意しているのは、きちんとアイロンをかけたり、毛玉を取ったりして「きれいな印象」を保つこと。ヨレ、くすみなど、着古したものは迷わず処分する潔さも必要です。淡い色を合わせると、ぼんやりした印象になるので、潔く白一色か、黒や紺、きれい色などと合わせ、メリハリをつけた色合わせにすることも荒井さんのルールです。「白の持つ清潔感や気持ちの良さが際立つように工夫しながら、日々の着こなしを楽しみたいですね」
『ナチュリラ』Vol.33より text:田中のり子 photo:中川正子
Profile
荒井博子
アメリカ生まれのコンフォートシューズ「ダンスコ」を2008年より輸入・販売。ディレクターを務める。シンプルで上質な着こなしも話題に。http://www.dansko.jp/
http://www.OTZshoes.jp
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