「日陰を持ち歩く季節」~おしゃれ暦vol.60文月
『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる、季節のおしゃれエッセイ・第60回目です。もはや経験したことのない連日の暑さ……。いかに涼しく心地よく過ごすか、という以上に「命を守る」が大事ですね。みなさまご自愛ください。
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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々
世界的な猛暑。
いつも大げさな妻が、洗濯ものを抱えてやってきて、こんなことを言っていた。
「チノパンがね、、乾きながら色が変わっていくのがわかるくらい暑いよ」
本当かよ?
と疑いつつ、妻の話はまだ続く。
「この前ね、近所にできた小さなスーパーに、涼みに寄ったの」
「外に出るとき、息子のメガネが曇って、前が見えないって騒いでた!」
とにかく全国で酷暑が続く。
いったい何を着たら快適なのだろう。
薄手のノースリーブ。
素材はリネン100%。
向こうが透けて見えるくらい薄手の上質な麻素材。
中に汗を吸うインナーを着る。
しかし、直射日光がここまで強いとなにか羽織りたい。
同じ素材の8分袖の羽織もの。
カジュアルからちょっとしたお出かけまでカバーしてくれそうな
真夏に嬉しい快適そうな羽織。
これで日傘を差せばどうだろう。
これだけの猛暑ともなると、最低限汗を吸うキャミソールを下に着て、
その上は体から布地が離れた衣服を着ていたい。
生地も薄手で通気性が良く、常に洋服の中を風が抜けるようなもの。
そして直射日光も免れたい。袖は隠れるが、薄くて体から離れているため、
羽織っても心地いい。何よりノースリーブだけでは屋内や電車で
寒い思いをする可能性も高い。
メガネが曇るくらいだから、気を付けたほうがいい。
それでも外で暑くなったら、日傘にノースリーブ。
羽織は小さくたたんで持ち運ぶ。
熱中症に気を付けて、せっかく四季のある日本の夏を楽しみたい。
羽織ったり、羽織らなかったり。
そして日傘が必須になるのかもしれませんね。
今は日陰を持ち歩く季節。
ワンピース:evam eva ¥21,000+tax
羽織:evam eva ¥20,000+tax
くつ:AUTTAA ¥41,714+tax
日傘:傳(tutaee)柿渋の日傘 ¥19,000+tax
東急田園都市線たまプラーザ駅から徒歩5分
℡045-482-4026
営業時間:11:00~20:00 水曜定休
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