デニムは昔と同じじゃダメ! Vol.1  ルノンキュル 木村牧子さん

パーソナルスタイリスト木村牧子の美人塾
2018.08.14

kimura木村牧子さん8月②A

Tシャツは子供用がキッチュで好き。
150cmサイズのトップスにはルーズなデニムがよく合います。
Tシャツ、デニム、スニーカーのコーデは手抜き感が出やすいので、
サスペンダーでキャラTの能天気さを強調します。

 

今や不可欠アイテムのデニムパンツ。不動の人気の影で、
「持ってます、好きです、なのにあんまり着ないんです」
そういう声もよく聞きます。

 

  1. 歳を取って、違和感が出てきた
  2. スタイルが悪く見える
    (お尻や太ももが大きく見える、足が短く見えるなど)

大きくはこの2つに集約されるでしょう。

 

 デニムは元々が作業着。若さ元気さとは相性がいいですが、
年齢とともに体の重心や肌質、髪質が変わってくると、
デニムのラフさが汚さにシフトしてしまいがち。

 持っているデニムの形や着こなしは、
果たして今の自分に合っているか、見直してみましょう。

 

着こなし云々の前にまず、大事なことがあります。
姿勢と歩き方がよくなくては、スタイルもセンスも悪く見えるもの。
特にデニムは猫背や、よちよち歩きや、足の外側に重心のかかった
立ち方とはとても相性が悪く、安っぽくなります。
デニムはあくまでも颯爽と着こなしましょう。

 

まず、大人のデニム対策は、「なにかしら足し算する」これが正解。

フォーマル寄りやキレイめに着る時にはもちろんのこと、
ラフにカジュアルに着る場合も、足し算のおしゃれが苦手な
骨格タイプ「ストレート」の人であっても、です。

シンプルと何もしないことを同じと考えている人が多いですが、
「ラフに」「シンプルに」「ナチュラルに」などは、
簡単そうでいて大人には実は落とし穴。
計算されたものでなくてはとても垢抜けないものです。
雑誌に載っているシンプルコーデは、着る人の特徴に合わせて、
素材や着こなし、髪型や小物やポーズに至るまですべてシンプルに
「見える」ように作り込んであります。
ダメージや色落ちデニムの場合はなおさらです。

 

着慣れたデニムとTシャツが、オシャレ感が下がってきたと感じたら、
次の3つのポイントを作り込んで、
コーディネートをバージョンアップさせましょう。

3つのポイントとは「髪型」「アクセサリー」「足元」です。
例えば、下ろしている髪を結わえる、普段はしないブレスレットを
つけてみる、裾をロールアップしていつもの靴にソックスを
合わせてみる、など。ほんの少しのアレンジですが、
デニムはこのくらいのマイナーチェンジがほどよく上品に効きます。

逆に言うと、この3つを少し押さえている人といない人の差で、
デニムは全く違ってくるんですね。


Vol.2に続く

Profile

木村牧子

KIMURA MAKIKO

「ルノンキュル」主催。関西学院大学卒業後、全日本空輸㈱で国際線CAとして勤務。退職後に転身し、子供の頃から夢だったデザインの道に進む。10数年間グラフィックデザイナー、テキスタイルデザイナーとして色や素材に関わる中で、「装い」や「色」が人の生きるパワーや自信と深く関わることに強く興味を引かれる。色彩学、心理学を学ぶうちに、「見た目」を通して人の内面、生き方を前向きに元気にさせる仕事をしたいと思うようになり、パーソナルスタイリング、イメージコンサルティング、パーソナルプロデュースの仕事を開始。現在は平日はデザイナー、週末はイメージコンサルタントとして活躍中。http://www.renoncule.net

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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