夢中でやってきたことは必ず一本の道になる 丸山寿子さん 「レミオ・ジャパン」ディレクター・「R」パタンナー

大人になったら、着たい服
2019.04.02

パタンナーとして働きながら
50歳を過ぎて講師に。
60歳間近にコスメブランド設立。
何かを始めれば、必ず実りがあります

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イタリア製のコートをバサッとはおり、デニムの裾は太めに折り返して。いたってシンプルな装いなのに、その姿の格好いいこと! それもそのはず、パタンナーとして、おしゃれを、感覚だけではなく「構造」から理解してきた方なのですから。

「私の装いの基本はメンズライクです。2歳年上の兄の影響かもしれませんね。シャツやセーターを無理やり借りては組み合わせて楽しんでいたんです」

デザイナーではなく、パタンナーという仕事を選択したのは「デザイナーの絵型や言葉を平面化していく過程が性に合っていたから」なのだとか。

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専門学校を卒業後、アパレル会社に就職。大好きだった「ジャンポール・ゴルチエ」の担当に。

「彼のアトリエはイギリスやフランスの古着の宝庫でした。歴史の中からアイデアを得て学ぶことを知りましたね」

その後、結婚して退職。ご主人の仕事の関係でフランスで暮らし、帰国後フリーのパタンナーとして仕事を始めました。本誌で度々登場いただいている小松貞子さんは40年来のパートナーで、「R」のパターンを楽しみながら作っているのだといいます。さらに、縁あって、服飾の専門学校で教えていたことも。

「私自身も、ものづくりだけでなく、ブランディングやマーケティングまで一緒に学ばせてもらいました」と語ります。

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今は、ご主人とともに立ち上げたコスメブランド「レミオ」の製造販売が主な仕事に。

「彼は会社員時代から、自分でやる仕事を望んでいました。不安定ですが、ていねいにがんばれば結果がついてくると思って」

誰かの思いを受け取って形に組み立てていくということ。自分がいいと思うものを伝えること。今の仕事には、これまでやってきたことすべてが生かされているのだといいます。

日々の暮らしもおしゃれも、そして人生も、違う価値観がミックスされてこそ奥行きが生まれるものなのかもしれません。歳を重ねるということは、どんな経験も糧にして自分らしくアウトプットすること。無駄なことは何もないと、改めて教えていただいた気がします。


photo:和田直美 text:一田憲子


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Profile

丸山寿子

Toshiko Maruyama

1956年生まれ。「ジャンポール・ゴルチエ」など海外ブランドの生産に携わったのち、フリーランスに。現在はオーガニックコスメブランド「レミオ」を家業として手がけながら、小松貞子さんと立ち上げたブランド「R」ではパターンと生産を担当している。

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