梅雨時期の強い味方!「ヘリーハンセン」のレインコート
名作と呼ばれる映画には、必ずといっていいほど実力派の脇役が存在するもの。それは、おしゃれも一緒です。一見何げないのに、実は丹念にこだわって作られたアイテムたちは、主役を引き立てるための十分な腕前を持ち合わせています。この連載では、そんな“おしゃれの名脇役”にスポットライトを当て、王道のものから隠れた逸品まで、幅広くリポートしていきます。
先月のある日のこと。どしゃ降りの中、いつものように傘をさして家を出ると、5分もたたないうちにびしょ濡れになってしまった取材班。
こんなことを何度も繰り返しているのに、なぜレインコートを持っていないのか。それは、いかにもレインコートです! というものではないタイプを探し続けていたから。
もう、あの不快感は味わいたくない……と、本腰を入れて探した結果、「ヘリーハンセン」で発見!
「ヘリーハンセン」コンフォートトレックレインコート各¥36,000
※商品の価格は2019年6月現在のもので、表示は税抜きです。
「ヘリーハンセン」といえば、海や山といったアウトドアシーンで愛用している人を多く見かけるブランド。イメージしていたデザインよりかなりシンプルだし、おなじみのシンボルマークが見当たりませんが……。
「ロゴは、内側に潜ませました」と笑いながら話すのは、プレスの細谷千華さん。
「このレインコートは、2018年にローンチした“ネイチャー フィットネス”というシリーズのもので、色やシルエットなど、日常着になじむようにデザインされているのが特徴です。今日は雨予報ではありませんでしたが、コーディネートにハマりがよかったのではおってきちゃいました」
確かに、普通のコートのように見えます!
「でも、スペックはアウトドア仕様なんです。止水ファスナーやフルシーム縫製が施された防水素材なのはもちろん、背中には蒸れを逃がすホールがあしらわれていたり」
「動きやすいよう、ストレッチが効いていたり」
「付属のベルトは、リフレクト仕様になっているので夜間でも安全です」
内側の裾にも、なにやらストラップらしきものが……。
「ここに脚を通して固定すると、自転車に乗ったときにコートがめくり上がらないんですよ」
傘がさせない雨の日の自転車移動のことまで考えられているなんて!
こだわりは、フードにも。
「つばが長めに設定されているので、顔や髪が濡れにくくなっています」
梅雨時期のレインコートとしての役割はもちろん、夏は音楽フェスやキャンプなどのイベントまでカバーしてくれそうな予感。また、ウインドプルーフなので、冬はインナーコートにしてもいい感じ。たたむとコンパクトになるから、旅行のお供としてもぴったり!
1877年、船乗りを苦しめていた雨風や雪から体を守るための防水ウェアからスタートした、ノルウェー発のブランド「ヘリーハンセン」。そのノウハウが、ギュギュギュッと詰まったミニマルなレインコートは、デイリー、スポーツ、アウトドアの境界線なくはおれるのが魅力。ありそうでなかったこのタイプ、ぜひチェックしてみて。
ヘリーハンセン原宿店
TEL:03-6418-9669
公式サイト:https://www.goldwin.co.jp/hellyhansen/
photo:花田 梢 text:三宅桃子
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