背筋がピン! と伸びる大人のブレザースタイル
【夏の終わりと秋の始まりのおしゃれ③】
8月のおしゃれさんコーディネートを担当させていただく、島根県松江市でセレクトショップ「Daja」を営む板倉直子です。
8月26日(月)から30日(金)まで5日間連続でお伝えいたします。
3回目はレジメンタルストライプのブレザーをご紹介します。
秋になったら少し背筋がピンと伸びるようなジャケットスタイルが恋しくなります。
イギリスの厳選された英国羊毛で織られたレジメンタルストライプ柄のブレザーをご紹介します。
私は映画を着こなしのヒントにすることが多いのですが、イギリスの名門校を舞台にした「炎のランナー」という昔の映画が大好きで繰り返し観ています。
紺ブレやチルデンニットなど、ブリティッシュトラッドスタイルの学生たちを軸に描かれた映画はストーリーも素晴らしいので、見るたびに感動してしまいます。
登場人物の学生たちが着こなすスタイルはどれもため息が出るほど素敵で、中でも好きなのはレジメンタルストライプのジャケットを白シャツと白いパンツでサラリと着ているコーディネート。
いつか挑戦してみたいと思っていた組み合わせです。
レジメンタルストライプを活かすため、他は全身白にした引き算コーディネート。
襟の無いバンドカラーシャツを合わせて軽やかなイメージに。
やや丈が短めですっきりとしたブレザーは、ワイドパンツやボリュームのあるスカートにも好相性。
9分の袖口は手首が美しく見え、シャツやニットを覗かせることによって着こなしも楽しめます。
本切羽という、飾りボタンではなくホールが開けられた袖口は、ボタンを外して折り返して着ても素敵です。
端正な風格が漂う「ハンドルームウイメンズ」のブレザーに使われているレジメンタルストライプの生地は、1837年に創業したイギリスの老舗生地メーカーMOON社のもの。
上質な英国羊毛をシャトル織機という昔の機械でゆっくりと時間をかけて織られています。
そのため美しい風合いに仕上がるそうです。
ジャケットを着るときには、脱いだ時のコーディネートも意識して。
白いリネンシャツにややグレーがかった白いワイドパンツを合わせてみました。
パンツは太目ストレートのシルエットでタックがあり、腰周りを綺麗に見せてくれます。
写真では見えませんが、細かいヘリンボーン織が特徴です。
レジメンタルストライプの生地には、ネイビー地に細い白と赤のラインが入っており、朱子織でしっとりと滑りの良い表情に織られています。
ブレザーに相性の良いビンテージ風の加工が施されたマットな風合いの型押しシルバーメタルボタンが、ぐっとイギリス的な雰囲気を盛り上げてくれます。
縫製の美しさは裏を見るととても良くわかります。
内ポケットや汗止めなど、レディスのブレザーではなかなか見かけない本格的な仕様で丁寧に仕上げられています。
秋のおしゃれに一味違うブレザーはいかがでしょうか?
手持ちの洋服もきっと新鮮に合わせられると思います。
明日は素材違いのグレーとダークネイビーのブレザーをご紹介します。
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レジメンタルストライプブレザー
「HAND ROOM WOMEN’S」
¥55,000+tax
リネンバンドカラーシャツ〈BAND COLLAR〉(ホワイト)
「SOUTIENCOL」
¥17,800+tax
コットンリネンヘリンボーンワイドパンツ
「HAND ROOM WOMEN’S」
¥21,000+tax
靴:私物
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島根県松江市学園南2-12-5 HOYOパークサイドビル1F
TEL:0852-24-0112
営業時間:11:00~19:00
定休日:火曜日
http://allo-daja.com
Profile
板倉直子
島根県松江市のセレクトショップ「Daja」ディレクター。トラディショナルをベースに自分らしい着こなしを提案している。4月19日(金)に新しい著書『頑張らないおしゃれ』(主婦と生活社)が発売予定。この連載では、2月、4月、8月、10月に1週間特集として登場予定。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。