“お気に入りだけワードローブ”と”歩きやすい靴”からの秋服考
こんにちは、編集部の大塚です。明日からいよいよ11月。今年は大きな台風などがあり、なんだか落ち着かないまま秋も半ばとなりました。被災された方には心からお見舞い申し上げます。一日も早く元の生活に戻れますように。災害を前にするといつも思うことですが、この仕事ではすぐにお役に立つことができない無力さを感じます。日常を取り戻されたときに、少しでも気が紛れるような楽しい本をつくっていきたいです。
さて、「お気に入りだけのワードローブをつくろう」がテーマの『ナチュリラ』秋号vol.47はもうご覧いただけましたでしょうか? そして、昨日10月30日にナチュリラ別冊『歩きやすい靴を履いて 少ない服でおしゃれする』が発売となりました。
『ナチュリラ』秋号では、自分が本当に好きなものだけが並んだワードローブであれば、毎日のコーディネートに悩まなくなる……ということを。別冊では年を重ねた今、健やかな毎日を維持するために、身体に負担の少ない歩きやすい靴を履いて厳選したお気に入りの洋服で身軽に過ごそう、ということをご提案しています。
これらが必要なのって……まさにわたし! 編集部・津田の連載「おしゃれ修行」では先輩風を吹かせてエラソーなことを言っているわりに(笑)年々感じる体力の衰えとともに、物を管理する手間暇もだんだん億劫になってきました。でもなにげない日常をほんのり彩ってくれるのは、やっぱり着心地・履き心地がよくて、普段着でも気分が上がるアイテムたちなんですよね。
別冊『歩きやすい靴を履いて 少ない服でおしゃれする』では、靴からコーディネートを決める方法と、おしゃれで歩きやすい靴とそれに合わせやすいベーシックで長く使えるアイテムを厳選してご紹介しています。
カバーはこちら。サイドゴアブーツにコットンパンツ、ステンカラーコートは永遠のスタンダードスタイルですよね。
中身もチラリ(ゲラ=校正紙で失礼します)。長きにわたって『ナチュリラ』の表紙と巻頭のスタイリングを手掛けてくださったスタイリスト・鈴木えりこさんとともに、本当に履きやすくて歩きやすい、かつ流行り廃りもなくずっと愛用できる靴やアイテムを厳選しました。もちろんそのスタイリング例もたっぷりとご紹介しています。
この本では、靴、ボトム、コートなどカテゴリー別におすすめの数足・数枚をピックアップしていて、コーディネートはすべてその中から組み合わせています。そのため、たとえば各アイテムの中からお手持ちの洋服に似たものや、この秋手に入れたいと思っているものを「靴はバレエシューズ、コートはトレンチ、ボトムはデニム……」というふうに決めたら、お手本コーディネートに沿って組み立てていけますよ。
『ナチュリラ』も『歩きやすい靴~』も原稿→ゲラ校正とさんざん読みましたが(笑)本が出来上がって改めて自分自身のワードローブと照らし合わせてみました。そして、この秋私が“スタメン靴”としたのはこの3足でした。
写真左上から「ヴィベイユ」の白シューズ、「パラブーツ」の黒ローファー、「アディダス」“スタンスミス”の白スニーカーです。きれいめ、カッチリ、カジュアルとシーンに合わせた装いで選べます。こうして足元のテイスト・役割を最初に決めることで(これが重要!)合わせる服にも迷うことがなくなりました。もちろんオケージョンやレインシューズなどはまた別になりますが、普段用としてはこの3足で事足りることがわかりました。
さらに秋が深まったら、ここに「ダンスコ」の黒いヌバックのブーツと「ワラン スリヴァヤ」の茶のレザーのサイドゴアブーツを加えるつもりです。それぞれ“きれいめ”と“カッチリ”を担当。「今日は誰とどこで会う、どんな一日なのか」予定に合わせて足元から順にコーディネートを決めていくことで、着る服はおのずと決まります。
みなさんもこの秋は、そうしたちょっとシステマチックな足元=靴からのおしゃれを楽しんでみませんか? 発売中の『ナチュリラ』秋号、『歩きやすい靴を履いて 少ない服でおしゃれする』もぜひご参考になさってみてくださいねー。
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