変わっていく私、変わらない私 Vol.1 ルノンキュル 木村牧子さん

パーソナルスタイリスト木村牧子の美人塾
2019.12.17

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今回で「パーソナルスタイリスト木村牧子の美人塾」を卒業させていただくことになりました。約4年、あっという間でしたが、着ることにまつわるあれこれを書き尽くした満足感でいっぱいです。長らく拙い文章をお読みいただき、ありがとうございました。

 

さて、今年も残すところわずかとなり、新しい年に向けての希望や反省や目標を耳にします。外見や着るものについても同様、「変わりたい」「変わらなきゃ」と感じている人が多くいらっしゃるようです。「来年こそ痩せる!」などは一番多い目標でしょうか。

 

だけど決心しても、実際変わるのって難しいですよね。何故でしょうか。

 

今までの服が似合わなくなってきた、立場や気持ちが変化してヘアメイクを変えたい、年越し前に断捨離したい。誰もが着るものやヘアメイクをリセットしたくなるときはあります。

環境や年齢やトレンドは、そうやって絶えず私たちに変化を迫りますから、    

変わる=進化

変わらない=退化

こう考えている人はとても多い。

 

そしてその反面、今の状況に固執するのも人の性。着るものや自分の見せ方は、今の自分を守ってくれる砦のようなものです。満足ではないとしても、気持ちのバランスや他人との関係性を保ってくれています。そのメリットを取り払うのは、勇気がいるものです。

 

ですから、ワクワク&ちょっと怖い。スタイリングにお越しになるお客様のお話を聞いていると、そんな本音が私に伝わってきます。

 

人にはアップデートが必要な部分と、揺るがない軸と、両方のエリアが共存しているもの。それがはっきり区別できてないと、やみくもになにかをリセットしたいと願うだけで、なかなか変われないものです。逆に、本当に変化すべき波が訪れても拒絶してしまったり。

 

ダイエットやイメージチェンジも、現状が変わることを願っているだけで、自分の本質に沿っていなければ、うまく行かない、またはすぐ元に戻ってしまいます。

ましてや、その願いがただの無い物ねだりや隣の芝生の場合は、まずもって無理です。

 

 私がスタイリングで行うのは、揺るがない自分の軸を知っていただくこと。自分の変わらない部分を知ることで、変えられる部分が前向きに変えられるようになります。

 

Vol.2に続く

Profile

木村牧子

KIMURA MAKIKO

関西学院大学卒業後、全日本空輸㈱で国際線CAとして勤務。退職後に転身し、子供の頃から夢だったデザインの道に進む。10数年間グラフィックデザイナー、テキスタイルデザイナーとして色や素材に関わる中で、「装い」や「色」が人の生きるパワーや自信と深く関わることに強く興味を引かれる。色彩学、心理学を学ぶうちに、「見た目」を通して人の内面、生き方を前向きに元気にさせる仕事をしたいと思うようになり、パーソナルスタイリング、イメージコンサルティング、マナー指導の技術を習得、パーソナルプロデュースの仕事を開始。現在は平日はデザイナー、週末はイメージコンサルタントとして活躍中。http://www.renoncule.net

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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