一方通行でないよさ「TORICI(トリチ)」のニットカーディガン

今日のひとしな
2020.09.06

~ 「futana」より vol.6 ~

 
9月6日日曜日。皆さまおはようございます、「futana」の土井です。

昨日の「今日のひとしな」、「TORICI」のニット。連載を自分自身で読み返してみて、「今年も早くウールセーターを着たい」と思ってしまったおめでたい私です。肌寒くなって、暖かい飲み物が幸せで、風がカラッとしていて。ですが本格的な秋は、もう少し先でしょうか。
 
さて、今日は同じくニットブランド「TORICI」から、これも知ったら手離せなくなってしまったアイスVカーディガンのご紹介です。
 
 
昨日のニットと同様にこちらのカーディガンも、実際に着てみるまでは「きっと綺麗な形には違いないけれどはて、どうかしら?」と、あまりピンとはきていなかったのですが、袖を通してみてすぐにその気持ちをきっちりと裏切られ、「違う、違う、いつもと違う」と、自然と口角が上がってしまいました。

とにかくまず肌触りがもう、不思議で、初めてで、面白くて、そしてきっちり心地よい。これがオールコットンと聞いたら、きっと皆さんも私と同じように驚いてくださるのではないかしら。
 
 
昨日はウール100%でしたが、アイスVカーディガンはコットン100%。昨日と同じイタリアのSESIA社の糸で、とても強く撚りをかけた糸になります。

強撚糸の特徴として、「かたくシャリ感がある」という点が挙げられますが、このカーディガンはシャリ感を保ちつつもゴワゴワやかたいという印象がなく、サラリと肌にまとわりつかない涼を感じる一枚に仕上がっています。

真夏に半袖やタンクトップの上に重ね着する場合、直接肌に触れる事も多々あるかと思うのですが、上記のような肌触りなのでストレスフリー。コットン100%ではあるものの、上にジャケットやコートを重ね着出来るので、オールシーズン楽しむ方もおられます。
 
 
この肌触りにくわえ、更にポイントなのが、やはりその形の美しさ。最大の特徴はボタンを全て留めた時の前下がりの位置なのですが、少し短く設定されているので何だか見たことのないシルエット。少し魅惑的にも見えます。
 

そして、昨日のウールセーターに引き続き、美しいリブ幅と長さ。裾のリブはテンションがきつすぎると動くにつれて身頃全体が上にあがってきてしまうことが良くありますが、この絶妙な編みの強さのおかげで、ぴょんと着丈が短くなることもなく、腰回りも安心してお使いいただけます。小さい事なのだけれど、私にとってとても重要。
 
 
作り手のこだわりと、使い手の要望がうまくマッチすると何とも嬉しいし幸せです。思いが一方通行ではない、ということ。きっと両想いの一枚、皆さまにもお試しいただければ幸いです。
 
明日は少し洋服から離れて、バッグのご紹介をさせていただきたいと思います。新しい週の始まり、同じ時間にお会い出来るのを楽しみにしております。
 
 
引き続き良き週末となりますように。
沢山深呼吸できますように。
 
 
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