いつもの簡単パンの朝ごはん

器店主の朝ごはん
2021.07.04

「手乃音(てのね)」本郷千明さんvol.1

こんにちは。今月の「器店主の朝ごはん」を担当させていただくことになりました「手乃音」の本郷と申します。
これから4回に渡って我が家の朝食を紹介させていただきます。どうぞよろしくお願いします。

我が家の朝はパン食です。
夫婦二人とも朝ごはんはパンで育ったのでそのままの流れでずっとパン。
美味しいパンさえあればご機嫌なのです。

というわけでいつもこんな感じ。

切っただけ、盛っただけの朝ごはんですみません。
美味しいパンってそれだけでご馳走。
あとは果物とヨーグルトと珈琲を。
パンは焼き立てやリベイクした方が美味しいので、木のうつわを。
木のうつわは湿気を吸ってくれるので、焼いたパンがべチャッとせず美味しく食べられるんですよ。

お店では木のうつわについてご質問いただくことが多いのですが、それついては長くなってしまうので、また後の記事でお話させていただきますね。

飲み物やヨーグルトはコースターまたはスプーンまでおけるトレーやプレートの上に置くだけで特別感が出ます。
我が家では簡単な料理(または買ってきたものをうつわに盛っただけの時)ほど小物を使って気分を盛り上げることも多いです。
要領が悪い私はいくつものことを同時に考えなければならない料理は苦手。
うつわや道具に助けられる毎日です。

また当店では、こちらの果物がのっているうつわの杉田真紀さん、果物とヨーグルトに添えられている真鍮カトラリーの須原健夫さん、ヨーグルトが入っている切子ガラスの山口未来さん、そしてもうお一方竹工の竹中直哉さんの四名の展示会「手の記憶」を昨日から開催中です。

来週日曜日11日まで開催しています(7,8日は休み)のでお近くの方は是非お越しください。
詳しくは https://tenone-teshigoto.com/free/exhibition2021-7 に記載しております。

須原さんが作られている真鍮の道具は使ったり空気に触れたりすることでアンティークのように色合いが変化します。

上の写真の、上が新品で下が5年使っているもの。
私はこのままが好きなのですが、新品の色の方が好き、という場合は研磨剤入りのナイロンたわしで一方向に磨くときれいな艶消しに戻ります。

木のバターケースは尾池豪さんのもの。
蓋の合わせが、斜めに面取りした面で合わせている形がすっきりとしたもの。
バターケースが木だと使うことで木に油分を与えてくれるのでほとんどお手入れがいらないのも嬉しい点。
中のバターを使いきったら洗って入れ替えれば大丈夫。
木でも清潔に使えます。

そして食べ終わった後は後片付け。
カッティングボードでパンを切った後のパン屑、どうしていますか?

わざわざ掃除機を出すほどでもないし、テーブルに掃除機はね・・・という時はフクシマアズサさんのほうきが活躍してくれます。
フクシマさんのほうきは、フクシマさんが種から育て収穫し制作されているもの。
先がとても柔らかくテーブルや家具を傷つけることはありません。
白木屋傳兵衛さんのはりみは、和紙に柿渋を塗り重ねたもの。
和紙ですが柿渋を塗り重ねているので丈夫で、しかも静電気がおきずきれいに埃を取ることができます。

・ほうき フクシマアズサさん
・はりみ(ちりとり) 白木屋傳兵衛
テーブルの近くに置いておけばすぐに掃除ができますし、楽しい食事の後、どうせなら後片付けもお気に入りの道具で楽しく済ませたいですよね。

こちらはパンが余ったときに良く作るフレンチトースト。

鎬が入った石渡さんの木瓜深皿は耐熱なので、夜寝る前に卵と牛乳と砂糖を混ぜたものにパンをつけて冷蔵庫に入れて置けば、朝はうつわにのせてオーブンに入れるだけという手軽さ。
フライパンで焼いてもいいのですが、うつわに盛って焼いた方が洗いものが減るし焼いている間に他の支度ができるので楽。
忙しい朝には嬉しいうつわです。

まだまだ暑い時期が続きますが、温かい料理が恋しくなる11月末、石渡さんを含めた三組(とりもと硝子店さん、中西健太さん)の、温かい料理が似合ううつわや道具の展示会を予定していますので、是非楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。

ちなみにコーヒーを淹れた長谷川さんのマグカップも耐熱。
インスタントのオニオンスープを入れて薄くスライスしたバゲットとチーズをのせてオーブンに入れれば、熱々のオニオングラタンスープが簡単に出来上がります。
忙しい朝にはピッタリ。

以上、第一回目は我が家の基本の簡単朝食でした。
次回は展示会初日、一番忙しい日の朝食です。


〈今回使用したうつわと道具〉

左から
・丹羽花菜子さん   藍染のコースター
・高塚和則さん    四角の木のコースター、ドリッパーの下の丸い木皿(パン皿)、下の写真の丸盆
・筒井則行さん    左上の丸い木皿
・酒井敦志之さん   陶器のマグカップ
・菅原博之さん    しずく型の漆のプレート、小さなフォーク、下の写真の漆塗りのフォーク
・杉田真紀さん    紺色の皿
・小塚晋哉さん    木のスプーン、四角い木皿
・小沢賢一さん    ガラスカップの下の丸いカッティングボード
・とりもと硝子店さん 白いガラスのスープカップ(耐熱)
・山口未来さん    切子のガラスボウルとカップ
・須原健夫さん    真鍮のスプーンとフォーク
・尾池豪さん     バターケース
・馬目隆広さん    ドリッパー

・石渡磨美さん    白の耐熱木瓜皿
・長谷川哲也さん   マグカップ(耐熱)
・後藤奈々さん    ミルクピッチャー
・石川裕信さん    輪花豆皿
・刺し子屋トタコさん 刺し子コースター
・若菜綾子さん    箸置き

以上すべて取扱作家
全て私物ですので、現在は制作されていないものもあります。

→「手乃音(てのね)」の記事はこちらから

→その他の『器店主の朝ごはん』はこちらから

手仕事の生活道具「手乃音(てのね)」

茨城県つくば市吉瀬1679-1
TEL:090-9304-8189
営業時間:11:00~16:00
営業日:火、金、土(展示会開催時は別日程)
臨時休業あり
ご来店前にHPカレンダーかSNS等でご確認ください。
Email:shop@tenone-teshigoto.com
HP:https://tenone-teshigoto.com/
Instagram:@_tenone__

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