小どんぶりでご飯のお供を楽しむ朝ごはん

器店主の朝ごはん
2021.11.14

「暮らしのもの十和」の宇野十美子さんvol.2

2回目は和食の朝ごはんです。
あたたかいお味噌汁とご飯をもりもり頂いて、元気パワーが欲しい時には、小どんぶりが登場します。

鎌倉の住まいやお店の近くには、しらす漁の直売所があっておいしい獲れたてを買うことができます。釜揚げと天日干しの2種盛りに、大好きな納豆や常備している小さいおかずを器に並べて…。好きな「ごはんのお供」が多すぎてつい食べ過ぎてしまうので、おかわりをしないよう飯碗でなく小どんぶりにします。食べながらトッピングの順番を考えるのも楽しい朝ごはんです。

黄粉引のやさしい味わいがあり表情が素敵な小丼鉢は、女性の手でも高台までしっかり手がまわって程よい大きさ。麺類や煮込みのおかずなどどんぶりより気軽に使え、食卓でもスペースをとらないので、あると重宝します。

お味噌汁には、かぶや小松菜を入れて旬のお野菜をたっぷりいただきます。免疫力をつけるわかめなどの海藻類やキノコ類は、普段から摂るよう心がけています。
漆器のお椀は、サイズや形違いでもお店で取り扱いをしている「木地呂塗り」の表情が素敵で、国産の浄法寺うるしを仕上げに使い深い味わいがあります。ふだんの暮らしに取り入れやすく、長く使っていただけるお椀です。

休日など時間に余裕があるときに、いりこと昆布で出汁をとるのですが、その出汁がらでいりこ佃煮をつくっています。梅干しと一緒に炊くので日持ちもして、お弁当にも役立っています。小魚ごと恵みをいただいて、お出汁の漂う香りに、何とも贅沢で気持ちが和むその時間が好きでもあります。身体に良く、翌朝のごはんも楽しみになりますし、いい事づくしです。

いりこの佃煮とかぶの葉とじゃこなど地味な色合いのおかずは、縁の鎬がアクセントになるリム皿に合わせて。
納豆はそばちょこ型の器がスペースも取らず手に取って扱い易いので向いています。

こちらのそばちょこ型の器は、柔らかな面白い表情も好きなのですが、底が上がっているので持ったときに指がしっかり固定できて混ぜやすいのも気に入っています。

うみいろの湯のみで白湯やお水をいただくのは清々しい気持ちになって、重なり合う素敵なブルーの色を何度も覗き込んでしまいます。

吹きガラスのクリアなグラスは、軽やかで美しいのですがとても丈夫なので、日常的に様々な使い方をしています。柿とヨーグルトを層にしてグラノーラと紫芋の蜂蜜和えをトッピングしてみました。サラダや果物の色味は楽しさや元気をくれるので、シンプルなグラスを活用するのも良いですね。

*殆どはお取扱の品になりますので、入荷のタイミングでHP、Instagramの中に写真でご案内を載せています。どうぞご覧ください。

*今回使用したうつわ*
・小丼鉢 … 増田勉さん
・漆の汁椀 … 艸工房 玉山保男さん
・4寸鎬リム皿 … 余宮隆さん
・納豆を入れたCup … 奥村陶房 奥村紳介さん
・ヨーグルトを入れたグラス… 硝子屋PRATO PINO
・うみいろ湯のみ … 三位陶苑 稲垣竜一さん

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暮らしのもの 十和

鎌倉市長谷2-12-17 長谷壱番館1F
TEL:0467-95-3282
営業時間:11:00~17:00
定休日:月・木
(※臨時休業・営業時間の変更等、HPかSNSにてご確認ください)
http://towa.jpn.com/
Instagram:@towa_kamakura

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