普段どおりの「朝ごはん定食」

器店主の朝ごはん
2022.11.05

「暮らしの店en」小見映子さんvol.1

こんにちは。朝ごはん連載11月を担当させていただく事になりました「暮らしの店en」の小見です。どうぞよろしくお願いいたします。
photo&text:小見映子 

我が家の朝は、まず一杯のハーブティーから始まります。これは10年以上続いている習慣です。京都のリトルワンダーズさんのハーブティーは、どのブレンドも美味しくとても飲みやすいです。無農薬、またはワイルドクラフトの茶葉のみ使用されています。ハーブティーは空腹時に飲むのが良いと聞いてからは、起きたて一番に飲むようになりました。夫共々たいした風邪も引かないのは、毎朝一杯のハーブティーのおかげかなと思っています。

湯吞:志和地窯
ハーブティー:LITTLEWONDERS

今、私たちは夫婦二人暮らしですが、昔から朝ごはんはしっかりといただきます。お店は雑貨店には珍しいと思いますが、開店時間がAM9:00。以前はもっと遅いスタートでしたが、コロナ禍以降、人の流れが少ない時間帯から開けようと今の営業時間になりました。なので仕事に向かう日は準備などを考え、逆算したら8時過ぎには家を出たい。そうなると朝ごはんの支度にあまり時間をかけられません。

今日の朝ごはんは、酒どころ西条ならではの酒粕を使った鮭の粕汁と白いごはん、れんこんのきんぴらにサツマ揚げと冷奴です。粕汁ときんぴらは昨晩のもの、サツマ揚げはサッとあぶるだけと冷奴は切るだけです。汁物は前日にたっぷり作った物を、次の日の朝にいただく事が多いです。夫婦2人分を作るより何でもたくさん作る方がおいしいし、今から寒くなる季節は作り置きも安心です。今日はお汁に鮭が入ったのでサツマ揚げを一品にしましたが、普段は干物や小さな焼き魚などを付けることが多いです。お魚も色々な種類のものを一度にグリルして冷凍しておけば、忙しい朝も気持ちがとても楽です。

飯碗、6寸丸皿、高坏小鉢:志和地窯
豆皿:中田窯
汁椀:工房しんたく
燻し竹箸:森川健二郎
お盆:木の家具MINKA

朝定食の器たちを優しく受け止めてくれるのは、木の家具「MINKA」の栗の木のお盆。MINKAさんの工房は自然豊かな山の中にあります。木目の美しい広葉樹を中心に主に国産の木を使い、大きいものは家具から小さい物は一輪挿しまで幅広く製作されています。お盆の四隅は角を付けてもらい持つところは斜めにカット。見えない所にも使いやすいようこだわって作られています。

お盆:木の家具MINKA

しんたくさんは、中国山地の木を中心に自らろくろを挽き、ご自分で育てられた漆の木から漆を採取されます。何度も塗り乾かしを繰り返し、全工程おひとりでの作業です。出来上がりまでは2~3年の年月を要します。

漆椀:工房しんたく

色々なお皿の中に、ひとつ背の高い器があると食卓に表情が出て、何気ない冷奴も美味しそうに見える気がします。

高坏小鉢:志和地窯

お箸は、切り出した竹を10日前後燻し削り出したもの。燻された竹は、水分がゆっくり抜けるためとても丈夫です。先端が細いのでつかみやすく、一膳一膳違うところも魅力のひとつです。

燻し竹箸:森川健二郎

こうして改めて自分自身で用意した朝ごはんを見てみますと、沢山の作家さんたちの手仕事に支えられていると分かります。           
次回、第2回の朝ごはんもどうぞよろしくお願いいたします。

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暮らしの店en

広島県東広島市西条朝日町1-14
TEL:090-7997-9353
定休日:月曜、火曜
http://good-en.com

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