美味しく、うつくしい 礼文島・石原さんの昆布に出逢ってからは

今日のひとしな
2023.01.07

~「toita」より vol.7 ~

知っているようで知らない、"昆布"。

お恥ずかしながら、今まで昆布にこだわった事がなかった私。しかしながら、礼文島の石原さんの昆布に出逢ってからというもの、ガラリと昆布への想いが変わりました。

本当に美味しく、うつくしい。


石原さんの「天然利尻昆布」は〈完全天日干し・無添加・干場への除草剤不使用〉のもと生産しています。身体にも地球にも優しい昆布です。

さらに石原さんの昆布干場は、礼文島で一番の絶景の干場だとのこと!


ここの干場は礼文島の西海岸にある元地(モトチ)という場所で、「ハジマリの地」を意味します。昔はこの場所でニシン漁が盛んに行われており、島内で一番大きなニシン番屋もありました。


とにかく景色は最高にいいのですが、そこに辿り着くまでに険しい坂道を歩かねばなりません。干しあがった昆布を何往復もして上に運ばなければいけないなど、困難な面が多く、漁師たちはもっと楽に干せる場所(埋め立て地を作ったり、コンクリートをしいた上に砂利をしいたり。人工的な干場)をどんどん作り、移り住んでいったそうです。

しかし石原さんご一家はそこの干場の景色に魅了されました。「ここで昆布を干したい」と思いはじめ、大変であることは覚悟の上、数十年誰も使っていなかったその干場で昆布を干し始めたそうです。周りの人たちからは、「なんでわざわざそんな場所で、辛い思いまでして、そこで干すんだ?」と笑われるほどなのだとか。

そんな干場には、自然に打ち上げられたメノウ石がたくさん転がっており、昆布は太陽の光とともにメノウのエネルギーもたっぷり吸収しています。

実は数百年後、昆布は獲れなくなるかもしれないと言われているそうです。

北海道でも、既に収量が激減している地域も。そのくらい、海の中の状況は悪化しているのです……。そんな海の事を「toita」の店頭でもお客さまにお話ししてくださいました。皆さんで一緒に環境について考えた時間でした。「toita」は、環境に配慮しつつ、頑張っている漁師さんを応援していきたいです。

 

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toita/トイタ(北海道)

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