ちいちい餅のこと
〜「糸デンワ」より〜 vol.26
コケコッコー。中学生の頃、英語ではクックドゥードゥルドゥーだと教わり、たまげました。同じニワトリだというのに、こうも違って聞こえるものかと。

ではネズミはどうでしょう。日本ではチュウチュウで、英語ではスクウィークだそうです。日本人と西洋人とでは、耳の構造も音を捉える感覚も、全く異なるのかもしれません。

ネズミのチュウチュウが由来となった可愛らしい和菓子が、静岡市にあります。当店のあるこの街で親しまれてきた、「ちいちい餅」です。

なぜネズミの姿形をお菓子に仕立てようと考えたのか、皆目見当もつきません。まあそれはさておいて、この愛らしいお菓子は、この地で長く親しまれてきました。創業から90年以上を数える和菓子店が、今も変わらず作り続けていることからも、その歴史の深さがうかがえます。

こしあんをやわらかな餅生地で包んだ、一口サイズのお菓子です。こう書くと、「それってただの大福じゃん」と仰る識者がいるかもしれませんが、これはちいちい餅で、大福ではございません。同じ種でも、土壌が変われば、咲く花の姿は自ずと変わります。

土地の人が呼び続けてきた名前と、作り続けてきた形。その積み重ねのなかに、そこいらの大福とは違うなにかが息づいています。日持ちしませんので、通販は難しい逸品です。お近くにお越しの際は、ぜひご賞味ください。
静岡県静岡市清水区巴町9-21 丸二ビル3F
営業時間: 12:00 〜 19:00
定休日: 木・金曜日
HP:https://ito-denwa.com
Blog:https://ito-denwa.com/apps/note
Instagram:@itodenwa_shizuoka
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